【旅行】エーゲ海クルーズ その2

月曜日。クルーズ2日目は朝7時に起きて活動開始。
7時半から朝食。ビュッフェ形式かアラカルト形式か選べるが、今日はアラカルト形式にした。

営業開始直後に入ったので席は沢山空いていて、窓際の席を確保。朝日を眺めながらのんびりと食べる。
メニューはパンに卵料理、ハムやベーコン、ポテトに果物、ヨーグルトなど。好きなものを選んで注文。
ジュースとコーヒーも付いている。
ジャンルごとに種類は豊富なので飽きることはなさそうだ。


朝食後はデッキを散歩。ランニングしてる人も何人か見受けられる。ジムで汗を流す人も。

先頭最上段のデッキに行ってみると、何故か日本の国旗が。手書きのちゃちなものだが、確実に日の丸だ。
誰が書いたのかわからないが、両サイドに書かれていた。船員の中に日本人がいるのかしら?


バーリ到着は13時の予定なので、まだまだ時間はある。
ただ、今日はあまり魅力的なアクティビティがなかったので、昼食まで部屋で休憩。

11時半に昼食。こちらもビュッフェとアラカルトでチョイス可能。出発が近いのでビュッフェ形式にした。
ただ、朝食を食べてからロクに動かずにいたので、パスタとサラダのみで軽く済ます。


しかしこの昼食で思いがけないトラブルが…。

朝食後デッキで写真を撮った時に嫁さんのデジカメを落としてしまったのだが、その際打ち所が悪かったらしく、
オートフォーカスが上手く効かなくなってしまった。
なかなか焦点が合わず、ピンボケの写真になってしまう。

これから先はまだ長いので、仕方なくカメラを買いに行く。

船内の商品は全て免税となっており、滅茶苦茶安いわけではないが、決して高くはない値段で色々なものが売られている。
デジカメやビデオももちろん取り扱っているわけだ。


20種類位置いてあった中からNiconのコンデジに決定。色は青と赤で迷った挙句、開封してない新品の在庫があった赤を選択。
インドの時に引き続き、海外でのデジカメ購入第2弾となった。

海外購入だとポイントになるのは 充電器のプラグの形
ここに気を配らないとこっちにいる間は充電できても、日本に帰ると変換アダプタが必要になってしまう。


幸い、この商品はPCのUSBからも充電できるタイプで、電池を本体に挿したままケーブルでつなぐ形のものだった。
また、電気コンセントからUSBに変換するアダプタも付属していたが、欧米統一パッケージになっているらしく、
デフォルトの形が日本型…というかアメリカ型で、欧州で使う場合用に、追加の変換アダプタも同梱されていた。

これであれば、日本でも問題なく使えるし、日本型からUK型への変換プラグは家中に沢山セットしてあるのでUK滞在中も問題ない。
とてもよく考えられているパッケージングで助かった。

思わぬ出費となったが、新しくなって嫁さんが喜んでいたのでまあよしとしよう。最近のデジカメは安いしね。


しかし壊れたやつもまだ買って1年弱だったのだが、1回落とした位で壊れるとはやや脆いなと思う。
壊れたのは富士フィルムの製品だったが、自分が使っているソニーコンデジは3年間何度も落としたりぶつけたりしているが、未だにピンピンしているわ。
本当は保証期間中なんだけど、請求できないからなあ…。残念。


そうこうしているうちにバーリに到着。

オプションツアーに参加する人はシアターに集合し、番号シールをもらう。この番号単位で同じバスに乗り込むわけだ。
番号はガイドの言語と到着順で割り振られる。
基本的には早く来た人から早い出発のバスになるので、早めに来た方がいい。今日はデジカメの購入でやや遅れ気味になってしまった。

シアターで担当者にチケットを見せるのだが、言語毎に担当が異なっているにも関わらず、
特にそれがわかるような看板等もなく、とりあえず近い人に見せて、「あ、英語はあの人」と指示を受ける効率の悪さ。
この辺、本当にイケてないわ。

バスの準備ができたら支持された番号毎に外に出る。
出るときは必ずクルーズカードを読み込み、外に出たことをチェックする。ちなみにパスポートは昨日預けてあるので手元にはない。

順番が来たので外に出る。港に停泊中のムジカ号。でかくて入りきらない。


目の前に停まっているバスに乗り込み席を確保。
そしていざ出発…と思ったが、何やら前の方でゴタゴタしている。どうやら 席が足りない らしい。

そんな基本的なところかよ!!と突っ込まざるを得ない。
バスの席数が上手く伝わらなかったのか?


結局余った人が別のバスで向かうということになったが、移動先のバスは英語のガイドではないとのこと。
中国人風の3人組だったが、ちょっと可哀相だった。
この辺の段取りの悪さはいかにもヨーロッパだわ。


ガイドさんは若い女性だったが、今日が初めての英語でのガイドということで、出だしの挨拶から英語が間違っていたらゴメンナサイとの謝罪。
確かに不慣れそうな点も多く見られ、いきなりのトラブルで戸惑っていた。
「イッツ・ノット・マイフォールト」 と言っていたが、実際その通りだな。


今日のオプションツアーは世界遺産アルベロベッロ観光。
石灰岩でできた白い円柱形の壁に、石を積み上げて作ったとんがり帽子のような屋根が乗っている不思議な住居がある街で、1996年に世界遺産指定。

トゥルッリと呼ばれるこのとんがり屋根は、ただ石を積み上げただけでセメント等は使っていない。
そのため、簡単に壊すことができるようになっている。
この建物が造られたのは16世紀後半のこと。

何故そんな作りにしたのかというのは、役人が税収に来た時に屋根を取り壊し、
「これは家ではない」 と主張して納税を免れるためという説が有力だという。
アイディアも凄いが、そんなことで騙される役人もある意味凄いと思うわ。


バスターミナルでバスを降り、歩いて観光。
ガイドさんの英語はイタリア訛りが強く、抑揚が激しくて聞いていると酔ってしまいそうだったが、何とかポイントは押さえることができた。

45分程自由時間もあり、土産にいつものスノークリスタルを購入。
実はまだユーロの現金を下ろしてないため、以前の旅行の残りのお金で生活している。船内はクルーズカード払いなので問題ないが、陸での観光は厳しい。
アルベロベッロでもATMを見つけられず、現金難民生活は続く。


自由時間後、バス集合だったので遅刻者を心配したが、意外と優秀な組で5分遅れ程度で出発できた。

ただし、行きと帰りで普通に違う席に座る という文化には驚いたが…。
日本だと、何となく行きに座った場所に帰りも座るというのが暗黙のルール化していると思うが、こっちではそんなことはないらしい。
たまたま自分たちは上着を席に置いておいたので誰も座らなかったが、後半に乗ってきた人たちは自分の席がなくなっていてアタフタしていた。

1時間程バスを走らせ、港に戻る。
港にはムジカの他、コスタやMSCオーケストラなど他のクルーズ船も停泊している。ヴェネツィアからここまでは同じルートなのだ。


ガイドさんの最後のセリフは
「今日はありがとうございました。皆様は私のガイドの最初の被害者(victim)です。すみませんでした。」
だった(笑)


手荷物検査を受け、乗船。アルベロベッロで買ったペットボトルの水が没収されるかと思ったが、問題なく通過した。

夕飯は18時から。今日のドレスコードはインフォーマルと言うことで、一応ジャケットを着て参加。
実際には守っていない人もいたが、大半はある程度しっかりとした恰好をしてきていた。
この辺は気持ちの問題だが、雰囲気をしっかり味わうためにはこだわってもいいかなと思う。


ドリンクを注文しつつ、メニューを選ぶが…あれ?昨日と同じメニューなの?
それなら昨日とは違うやつを注文しよう…とボーイさんを呼んで頼もうとしたが…


「あれ?すいません、持ってくるメニュー間違えました」


…おい〜!!悩んだ時間を返せ!


ちゃんと昨日自分たちが頼んだドリンクを覚えていて、今日も同じでいいかという聞きっぷりは評価するが、メニューを間違えちゃいかんでしょう。
差引マイナスだなこれは。頼むよインドネシア人のイヴァン君…。


…というわけで、ちゃんとありました今日のメニュー。
今日はイタリアンスペシャルデーと言うことで、美味しそうな料理が並ぶ。

料理だけでなくテーブルクロスや内装も、スタッフのユニフォームまで全てイタリア国旗色。


前菜にフライドカラマリ(イカフライ)、


本日のサラダ、コンソメスープ


ツイストパスタ


魚介のグリルという組み立て。



デザートは今日はイタリアンスペシャルということで、選択権なし。


やっぱり魚介系はハズレないね。どれも美味い。
昨日の料理よりも今日の方が美味しかったと思う。

そしてデザートタイム。スタッフが歌いながらケーキを運び、行列を作ってレストラン内を行進というパフォーマンス。
我々ゲストもナプキンを振り回して盛り上げる。

その後ケーキを切り分けてサーブ。プティフルと共に。


演出は盛り上がったが、正直このケーキは甘すぎてあまり美味しくなかった。やっぱりデザートはさっぱり系が一番でしょう。



食後はMSCショップでお買い物。せっかくなので、MSCマークのTシャツを購入。嫁さんはポロシャツ。あと船の形をした置物。
他のブランド品等と違って、これはここでしか買えないものなので、結構な人で賑わっていたね。


21時からはショータイム。
今日は徹底してイタリアにこだわった日らしく、イタリア語の歌のコンサート。
途中バックダンスが入ったりするものの、メインは歌。男性1名と女性2名が交互、或いは一緒に歌う。

歌は上手いのだが、いかんせん歌詞が…。イタリア語だと雰囲気だけだね。
ただ、会場は昨日より盛り上がっていたので、イタリア人にとっては凄くいいコンサートだったんだろう。

自分は歌そのものではなくて、男性歌手の笑顔がお笑い芸人 「ハライチ」の太っちょの方そっくりだった ことが気になって仕方なかったが。



終了後、夜のデッキを散歩して、ビュッフェコーナーでコーヒーを飲んで部屋に戻る。
タダなので文句は言えないが、このコーヒーは決して美味くない。こだわりがなければ紅茶の方が無難だと思う。


部屋に入ると船内新聞が。
重要事項として、寝る前に時計の針を1時間分進めろとう指示。そう、明日からギリシャになるので、GMT+2時間のゾーンになるのだ。
これを進め忘れると、全て1時間遅れで行動することになってしまうので注意せねば。


さて。明日はカタコロン。カタコロン自体はこのムジカ号よりも小さな街と称されるほどだが、見所はオリンピア
古代の神々にまつわる建物が多く残り、なんといっても 古代オリンピック発祥の地 として有名だ。
オリンピックの聖火はこの街のヘラ神殿で採火される。

明日もバスツアーになるので、どんなガイドさんになるかが重要だな。聞き取りやすい英語の人だといいんだけど。


ではでは。


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