【旅行】 スペイン(マドリッド)&ポルトガル(ポルト) その3(最終日)

3日目。今回の旅行も今日で最終日。

ポルトリスボンから北へ約300km、ポルトガル北部にある第二の都市。ドウロ川北岸の丘陵地に築かれた、起伏の多い街。
ポルトガルの国土は、ポルトの地の貴族、ポルトカリア伯爵の息子で初代ポルトガル国王となるアフォンソ・エンリケスの進軍によって南へ広がり現在の大きさとなった。
名実共にポルトガル発祥の地、それがここポルトである。


ポルトのホテルは朝食付き。昨日も書いたがポルトガルは比較的物価の安い国なので、ホテルもいいところに安く泊まれる。
メニューは定番だけど果物が沢山あって果物好きには嬉しい朝食。


今日も天気は快晴。痛いくらいの日差しの中、まずはカテドラルへ。
小さな街なので、移動は基本的に徒歩でOK。


元は要塞として12世紀に建てられ、17〜18世紀に改修されたもの。
中も入ってみたが、まあ普通の欧州的カテドラル。

ポルトは坂の多い街で、斜面に建つオレンジの屋根の家々が青い空によく映える。世界遺産 は伊達じゃない。
雰囲気はドブログニクに近いかな。あそこよりは大きな街だけど。


続いて向かったのはボルサ宮。一緒に写っているのはエンリケ航海王子の像。
ポルト商業組合の建物として1834年に建てられ、ごく最近まで証券取引所として使われていた。


中を見て回るためにはガイドツアーに参加しなければならない。もちろん日本語はないので英語ツアーに参加。
一緒に回った組の中に日本からいらっしゃった初老のご夫婦がいた。
個人旅行で来ていて、ポルトガルのみで10日間の旅程らしい。
いつも個人旅行にしているが、英語は全然しゃべれない とのこと。凄い度胸(笑)

上階は今でも市長の部屋や会議室として使われているらしい。ダンスホールのような部屋もあった。


続いて隣のサン・フランシスコ教会へ。


14世紀に建造された修道院付属の教会。
当初はゴシック様式だったが、17世紀にバロック様式に改装された。

そこからドウロ川沿いに出て、ドン・ルイス1世橋の方へ歩く。


ドン・ルイス1世橋は2階建てになっている面白い橋で、上は地下鉄(トラム)、下は車が通る。歩行者はどちらも通れる。
坂の多いポルトならではの造り。

川沿いにクルーズ船が停まっていて、ちょうど10分程で出発のところだったのでチケットを買って乗船。


運よく先頭付近に座ることができ、爽やかな風を受けながらポルトの街並みと自然を楽しむ。


約1時間のリバークルーズの後は、川沿いのレストラン街、カイス・ダ・リベイラでランチ。

こんないい天気でビールがマズいわけがない!


料理はポルトガル名物のパシュテイシュ・デ・パカリャウ(干しダラのコロッケ)。
アツアツ・ホクホクでビールによく合う!


お腹も一杯になったので、ドン・ルイス1世橋を渡ってドウロ川の反対側へ。
こちら岸は30を超えるポートワインのワイナリーが並んでいる。

旗のように並んでいるのはワイナリーの名前。川に浮かんでいるのは、ワインを運ぶために使われていた船。今は観光用オブジェ。


その中の1軒に入って見学ツアーに参加。
ポートワインやワイナリーの歴史、ワインの作り方等を向上を回りながら学び、最後に試飲。


ポートワインはまだ糖分が残っている発酵途中にブランデーを加えて酵母の働きを止める、所謂酒精強化ワインの一種。
ポルト、マデイラ、シェリーが世界3大酒精強化ワインと言われている。

飲んでみるとハンガリーのトカイワインのような味で、もの凄く甘い
食前酒としてはいいと思うが、食事中に飲むものじゃないかな。


酒が入って気持ちよくなって街歩き再開。
川沿いの低地から坂を登り、ドン・ルイス1世橋の2階部分を渡って旧市街側に戻る。

橋の上から眺めるドウロ川と両側の街並み。


旧市街側をジオラマモードで。面白い絵。


中心部に戻ってサン・ベント駅。ホールの壁を飾るアズレージョは1930年に政策されたもので、ポルトにまつわる歴史的な出来事が描かれている。


次にクレゴリス教会。76mある塔はポルトガル1の高さ。
中はこんな感じ。


階段を頑張って登って塔のてっぺんまで行くとポルトの街を一望できる。
最高の眺めなので、ここは頑張る価値あり!


まだ時間があるので、レトロな市電に乗ってみることに。
ポルト旧市街には3路線の市電があり、旅行者にも人気が高い。


車内もクラシカル。前後両方に運転席があるタイプで、終点に着いたら客席もひっくり反して、進行方向を逆向きにして進む。


市電22番線の終点からケーブルカーに乗って再び川沿いへ。
ポルトの起伏の厳しさを物語る急斜面。


川沿いのカフェでのんびりと時間を潰す。やっぱりビールが最高に美味い!何杯飲んでも美味い!


空港までは帰りも地下鉄。眩しい太陽を惜しみつつチェックイン。空港内表記はもちろんポルトガル語


去り際に夕飯を食べたが、これは高いし不味いしでイマイチだった。ちなみにハンバーグなのに何故か付け合せがポテチ(笑)
ポルトのいい思い出の最後に頼むべきものじゃなかった…


ライアンエアーのフライトは順調で、ロンドンに予定通り到着。
長蛇の入国審査を経てバスに乗って我が家に無事帰還。


いやーポルトはホントによかった!今まで行った中でも屈指の街。
ポルトガルと言えばリスボンに行く人が多いけど、ユーラシア大陸最西端到達にこだわりがなければ、ポルトもおススメしたい。
街は綺麗、食事は美味い、ビールも美味い、ワイナリーもあるし物価も安いといいとこ尽くし。治安も特に心配ないし。

マドリッドもよかったけど、休暇を楽しむという観点ではポルトの圧勝かな。ドウロ川沿いのカフェで1日のんびりしててもいいと思う。


さて、次の旅行はゴルフの聖地St.Andrews!
リンクスの悪魔にやられてしまわないよう、しっかり練習しておかねば。

では。

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