【旅行】 トルコ その4

トルコ4日目。今日は早朝気球ツアー。
4:45起きで出発。朝日を見るためにかなりの早出。

バスに乗って他のメンバーとの合流所兼朝食会場へ。まずはここで腹ごしらえをして臨む。
現地の会社主催のツアーに参加なので、日本からだけでなく世界中からのお客さんが集まってる。

天気が心配されたが、多少遅れて出発。日の出は恐らく見えないが、まあ別にそれはいいだろう。
気球は気球なので、少しでも風があると流されてしまうから、結構難しいものらしい。

パイロットごとにバスが分かれ、数グループで離陸ポイントへ移動。
近づくに連れ、既にいくつかの気球が空に浮いているのが見えてきた!いくつも壮行会社はあるらしい。

しかし「いくつか」などど生易しいものではないことを、この直後に知ることになる。

離陸ポイントに着いてみると… そこら中から気球がポコポコと生まれているではないか!
なんじゃこりゃ!?


これはあくまで一方向のみを写したものであって、前後左右全方向からこんな風に気球が浮き上がっていく。
既に空に上がっているものを含めると、20〜30は軽くあったように思う。

そして 我らがHIS号 が今まさに生まれようとしている!


HIS主催じゃないけど資本を出していたりするのかな…。せっかくなのにHISの宣伝をしながら飛ぶのはなんかやだな(笑)
まあ乗っている時は別に見えないからいいけど。


人間が乗る「カゴ」は結構大きくて、4分割された各枠に5人ずつ、大人20名位は余裕で乗れる。
みんなで乗り込み、いざ出発!!


思っていたよりも全然怖くなく、エレベーターに乗っているかのようにスーッと動いていく。
普通であれば足が竦む程の高さのはずだが、ビルから見下ろした時のように眼下が町ではなく大自然であるため、
現実感がなくて距離感が全然掴めず、結果的にあまり高さを感じることはなかった。

そして気球の旅の中ほどあたり、ダイヤモンドヘッドに似た山をバックに、PEN2のポップアートフィルターを使って鮮やかな色合いで一枚☆


パイロットは現地人のお兄さん。気球運転歴3年だという。
カゴの真ん中にある操縦席で、バーナーの火を強めたり、紐を引っ張って空気の抜ける方向を変え、進行方向を操作する。
見た目には簡単そうに見えるが、車のようにすぐに動くわけではないから、タイミングが難しいんだろうなと思う。

見ての通り「大量の」気球が浮いているので、気球同士が近づくこともある。
そして時にはこんなアクシデントも…


気球同士が空中で衝突!!



…という演出をパイロットさんがしてくれた。
「Kiss Me!! Kiss Me!!」と隣の気球のパイロットに向かって叫んでた。

もちろん、そっと触れた程度なので、揺れは全くない。


そしていよいよ着地である。驚いたことに、地面ではなく、トラックの荷台に直接下ろす 模様。
荷台目がけてゆっくり降りて行き、地上のスタッフの力も借りて、見事着地!!
微調整はあったものの、ほとんどピッタリ収まった。凄い操縦テクニックだ…。

着地後はその場で無事のツアーを祝ってシャンパンパーティ。
まあ要するに気球をたたむ間の時間稼ぎだと思われる。


せっかくなので気球の上の動画をアップ☆



約1時間の空の旅を終え、バスでホテルへ帰還。
改めて軽く朝食を食べ、観光に出発。

最初は地下都市カイマクルへ。

古代の有事の避難場所として使われていたというこの地下要塞は、最大で地下7階まであったという。
火山活動による崩壊で、現在は地下4階までしか人間が入れるスペースは残っていない。

最大で1000人近くも生活していたというこの要塞には、パンを作るために小麦を小麦粉にする石臼なども残っている。


侵略を受けた際の防壁としての石の扉なども残っていて、改めて「石の文化」の凄さを知った。


そこから次はトルコ絨毯工房の見学へ。

絨毯と言うと、「ペルシャ絨毯」をまずイメージするが、絨毯の品質の高さを測る指標である1平方センチあたりの目の数において、
世界一を誇るのはトルコ絨毯(特にヘレケという村のシルク絨毯)である。
これはギネスブックにも載っている正式な記録だ。

ダブルノットという縦糸に2回巻きつける方法を取っていて、少なくとも人間の一生位は長持ちするという。

実際に織っているところを見せてもらったが、手の動きが人間業でないほど早い(笑)
「職人」という言葉がぴったり当てはまるなと思った。


驚いたのは、縦糸に2回クルクルと巻き付けたら、一回そこで糸を切ってしまうこと。
編み物のように1本の糸からできているのではなく、無数の糸を切って糸同士で押えつけ合って模様を作っているのである。
よくほつれないな〜と感心しながら見ていた。

担当の人曰く、いい絨毯と悪い絨毯の見分け方は、裏側にあるという。
いい絨毯は裏側にもしっかり模様が出ていて、毛の長い方を冬用、短い方を夏用にするらしい。
まあ確かに我が家にある絨毯はとてもとても裏返して使おうなんて気すら起きないものであるが…

チャイを飲みながら実際の絨毯を見せてもらったり触ってみたりした。
モノがいいのはわかるが…お値段もその分とても良い。

玄関マット位なら買ってもいいかなと思ったが、それでも4万位する。ポンと買える値段ではない。

店員さんは日本語が堪能な人が多く(ツアーで来る位だからそういう人を集めているんだろうがが)、しきりに薦めてくるが、
こちらは取りつく島もなくあしらう。

「いくらなら買ってくれるか」と聞かれたので、「まあ2万位なら」と適当に答えておいた。
流石に厳しかったようで、それは無理だと引き下がっていった。
暫くウロチョロして、そろそろ出発時間かなと思っていると、さっきの兄ちゃんがやってきて、「さっきの件上司に聞いてみるからちょっと待ってくれ」と言う。

そして最初にトルコ絨毯について説明してくれたおじさんが出てきて、一悶着あった末、言い値でいいという結論に。

まさか その値段で通るとは思っていなかった ので
(街の市場のようなところであれば値段はあってないようなものだから半値位は当たり前だが、ツアーで行くような店で吹っかけてたら色々問題になるハズなので)
言った手前引っ込みがつかなくなったこともあり、結局購入してしまった。

鑑定書までしっかりついてきて、何だかもの凄いものを買ったような雰囲気


本当は自宅まで無料で届けてくれるんだけど、あまりに無理し過ぎたのか、この値段だと送れないから持って帰ってもらうしかないとのこと。
まあ今回はスーツケース半分空なので大丈夫だけど。折り畳むとティッシュ箱大位の大きさになるし。

ツアーでこの店で買ったのは結局自分だけだったので、誰にも買ってもらえないのはまずいと思って無理してくれたのかしら。
モノは確かに気に入っていたので、いい買い物ができた…と思う。


昼食は洞窟レストランで煮込み料理のランチ。
そしてレストランの名前がなんと…


これはこの地に縁があるとしか思えない(笑)どういう意味なのか聞いておけばよかった。


昼食後はいくつか写真ポイントを回り、時間があったのでガイドさんの機転で、現代でも洞窟で暮らす家族の家を訪問することに。
そういう契約が成り立っていて、家を公開する代わりに手数料をもらったり手作りの品を売っていたりする。

洞窟の中なので、当然床も壁も天井も岩。床の上に敷く絨毯は必須なのだ。
決して商売品ではなく、生活必需品として始まったものだということがよくわかった。


そして夕食。飛行機の時間の関係で、昼食14時、夕食6時半である。流石に食べきれなった…
ただ、場所は昼食よりもさらに「洞窟」なレストラン。岩山に開けた穴の中で食べる。


夕食後空港に移動し、イスタンブールへ。出発が1時間も遅れ、夕飯をもう少し遅くできたのではないかという話。
約1時間で到着し、初日2日目と同じホテルへ戻る。どうせなら変えてくれればいいのに。部屋だけ1フロア上階になっていた。


明日は最終日。14時までフリーとなる。
天気が心配されるが、エジプシャンバザールやサバサンド、水タバコにチャレンジする予定。



では。


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