【旅行】 ベルリン その1

今日から3連休。ドイツはベルリンに初めての個人旅行。

空港はヒースローでなくスタンテッドというロンドン北部にある空港。
今回使う格安航空会社のライアンエアーハブ空港となっている。

フライトは なんと朝の6:30!

それでも空港までのバスは24時間出ているので大丈夫。
早朝3:25のバスに乗り空港へ向かう。ほぼ席が埋まるくらい乗客がいたのは、やはり連休初日だからだろうか。

1時間ほどで空港に到着。

ライアンエアーは事前のオンラインチェックインが必須だが(忘れると£40増し)、
さらに空港でVISAチェックなるパスポートチェックを受けなければならない。(EU外国籍の乗客のみ)

ここが混むことを心配していたが、朝早かったためかほとんど並ばず終えることができた。

セキュリティチェックを受けて、中へ入る。ここは同じ。
まだゲートも発表されていないし、時間もあるのでレストランで朝食。

食べ終わって外に出たすぐ後にゲートが発表になったのでそのまま向かう。
フライトまで約1時間。ゲートに到着するとすぐに係員がやってきて、登場手続の準備をし始めた。

格安航空ではこの係員が準備し始めるというのが重要なタイミングで、これをきっかけに登場順の"並び"の列が作られていく。
全席自由席なので、早い者勝ちで席が決まるのだ。追加料金を払うと、優先搭乗できたりする。
幸い、今回は前から4番目の位置を確保。

ゲートから直接飛行機へということはなく、地上を通って飛行機に乗り込む。
3席2列の飛行機で、もちろんビジネスクラスなどなく、全席自由席で座席のリクライニング機能もなしである。

7番目の窓際に座り込み、出発を待つ。機内は思っていた程広告だらけというわけではなく、そんなに違和感はない。
機内サービスも何も出ないけど、1時間半程度のフライトだし寝るだけだから全く問題ない。


そしてほぼ定刻にベルリン到着。
パンパカパーンとファンファーレが鳴り、時間通りの到着を祝う。
そして「ライアンエアーは去年の90%以上が時間通りの到着!安くて正確なライアンエアー!」のアピール放送。


機内預入れ荷物はなく、バックパック一つなので入国審査を通ったらそのまま外へ。
銀行でお金を下ろし、ベルリン・ウエルカムカードを購入。ベルリンの全公共交通機関が48時間乗り放題になる。19ユーロ程度。(エリアや日数に応じて変動)


空港は駅から400mほど離れているので歩いて移動。

この国の鉄道で面白いのは、改札がない こと。
入る時も出るときも改札がなく、そのまま乗って降りることができる。

今日4回乗った中で、社内でチケットのチェックに来たのはわずかに1回。
キセルし放題なんじゃないかと思うが、罰則が厳しいとかでみんな買うんだろうか。


ともあれ、電車に乗って、現在も形を残しているベルリンの壁があるエリアへ。

これが現在のベルリンの壁


今はイーストサイドギャラリーという名に形を変え、壁に立派な絵が書かれている。

有名な 男同士のキスの絵 も。
ソ連書記長ブレジネフと旧東ドイツ国家評議会議長ホーネッカーのキス。(ロシアでは男同士でもキスをする習慣があるとか)



日本の絵もあったり。


実際の壁は、想像していた以上に薄く頼りないもので、それが隔てていたものの大きさ・重さに、比することなどとてもできないように思えた。
こんな簡素な壁が国民の運命を左右していたなんて…


なんともいたたまれない気持ちのまま次の目的地へ向かう。
電車での移動の前に、マックで腹ごしらえ。1.5ユーロでチキンマックTSという、見たことないメニューを注文。
まあ味は普通。可もなく不可もなく。

そして次は観光のメインどころ。


まずはテレビ塔。展望台まで行くのは混んでいたので断念。


有名なベルリン大聖堂。荘厳な雰囲気が漂う。


博物館の島。側の中に博物館がいくつも立っていることからこう言われる。世界遺産


統一ドイツの象徴ブランデンブルク門。壁がこの門のすぐ裏を通っていて、当時は一般市民はこの門に近づくことすらできなかったんだとか。
門の上にある勝利の女神のオブジェは、1806年にナポレオンに敗れた際、パリに持っていかれてしまったが、1814年に戻されたらしい。


ユダヤ人犠牲記念館。2711本ものコンクリート製ブロックでユダヤ人への哀悼が捧げられている。


ソニーセンターのあるポツダム広場。


「壁博物館」だけは入場券を買って中に入ってきた。
当時の脱獄者の話等々が生々しく掲示されていて興味深かったが、いかんせん 文字だらけ でちょっとしんどかった。
結構早めに出てきてしまった。
ちなみにベルリンウエルカムカードはこういう美術館や博物館のチケット割引の効果もある。


ここまできて小腹がすいたので、カリーヴルストに挑戦。
ベルリン生まれの軽食で、焼いたソーセージの上にケチャップとカレーパウダーが振りかけてあるだけ。
シンプルだが、ケチャップも各店のオリジナルになっていたりして、なかなか奥深い。


結構美味しかったので、ベルリンに来たら是非お試しあれ。


この時点で1時半過ぎ。まだ丸々半日残っているが、主要な観光名所はほぼ回ってしまった。

…ということで、当初検討していたブンデスリーガ観戦へ!


今日の試合は誰もが 喉から手が出るほど欲しがるであろう 好カード、
ベルリンオリンピックの主会場だったオリンピックスタジアムをホームにする ヘルタベルリン対ホッヘンハイム の熱い一戦!


…と書けばサッカーに明るくない人には凄い試合のように見えるだろう。

まあ実際には一般的にはとても地味なカード。
物凄く沢山の日本人がドイツで活躍しているこの中で、敢えて2チームとも誰もいないチームを選ぶという…


ただ、あくまで「一般的」にであって、地元に人達にとっては順位に関わらず大事な試合なんだよね。
ドイツは世界のリーグの中でも地域密着を一番成功させていて、リーグ全体の平均入場者数は世界の主要リーグでトップなのである。
(ちなみに日本のJリーグも結構いい線行っている)

今日の試合も例に漏れず、熱狂的な賑わいだった。観客数は約5万1千
これは、日本で断トツの観客動員数を誇る我らが浦和レッズにおいても、なかなか達成できない数字である。
いかに地域の文化に根付いているかわかってもらえるだろう。
今日が最終節で勝たないと2部への降格が決まるという特殊な状況もあるとは思うが。


地下鉄からスタジアムまでの道のりはまるでPUB。皆ビールを片手に盛り上がっている。


流石ドイツ!と思ったのは、店のメニューの中に ビール1リットル があること。
しかもみんなそれを普通に飲んでいるから凄い。やはりビールは水なのだろうか。

チケットは当日でも購入できて、2階のコーナーポスト付近で21ユーロ。かなり安いと思う。

座席からの眺めはこんな感じ。


そして結果は3−1でホームのヘルタベルリンの勝利!
スタジアム内も帰りの電車も凄かった…

試合を見て感じた内容はまた後日別途。


試合終了後電車でホテルに移動。二つ星のペンションホテルだが、トイレは共同、バスタブなし。

まあ男一人が泊まる分には全く問題ない。
インドでは1泊3ユーロの激安ホテルも経験しているし。鍵が錠前じゃなくて、大きな閂だったことはいい思い出。
35ユーロで朝食付きなら十分十分。遅いながらもネット使えるし。


夕食はホテル近くのステーキ屋へ。何だかとても混んでいたので。
純粋な現地レストランだが、観光客もよく来るのか、メニューの言語が多彩だった。
日本語表記まであったのには感動!


こっちの人向けの量だから、サイズは一番小さいやつで十分。サラダバーも頼んで久しぶりに野菜をしっかり摂取。

ホテルに戻ってシャワーを浴びて今に至る。ちなみに部屋のテレビは 「FUNAI」 の文字。渋い!


さて、明日はポツダムにまで足を延ばしてみるつもり。ベルリンはもうそんなに見るところないし。
ポツダム会談が開かれた場所に行くと思うと、とても重いことのように感じてしまうね。
朝早かったから眠い…。



では。




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