【旅行】デンマーク&スウェーデン その5(最終日)

北欧5日目。天気は朝としては旅行中で一番の晴れっぷり。
昨日と同じメニューの朝食を食べ、10時頃ホテルを出発。

地下鉄で2駅分あるが、30分もかからずに歩ける距離なので、中央駅近辺まで朝のウォーキング。
公園の中を通ったり、川沿いを歩いたり。とても気持ちがいい。

やることがあまりなくて困っていたが、天気がいいので、HOP-IN&HOP-OFFの観光バスに乗ってみることに決定。

どこの都市にもあるこの系統のバスは、市内を巡回していて、いつでも好きなバス停で降りたり乗ったりすることが可能。
イヤホンで各国の言語でガイドが聞ける ので、ツアーでなくても十分な情報を得ることができる。

スペインやエディンバラデンマークでも日本の国旗がバスに付いていたが、ストックホルムでは残念ながら日本語があるバスは見かけなかった。
仕方なく英語でガイドを聞きながら市内巡回に出発。


2階建で、オープンになっているのでバスからの眺めはこんな感じ。


全部で20駅位あって、各島々を回りつつ主要な観光名所は概ねカバー。
1時間位乗った後、昨日は素通りしたヴァーサ号博物館前で降車。

現存する最古の完全船として有名な戦艦ヴァーサ号を展示する博物館で、館内に戦艦の実物が置かれている。

1628年に処女航海に出発したものの、直後に突風に襲われ沈没。多数の乗組員の命と共に、長期に渡って海底深くに眠っていた。
個人ダイバーにより発見され、大規模な引き上げ作業の末、1956年に 約300年ぶりに その姿を地上に現すことになる。
低温の海中に沈んでいたため船体や調度などが非常に良く原形を残しており、当時の戦列艦の姿、建造方法、設備などを知る貴重な資料を提供している。

戦艦でありながら、船体には多くの彫刻や装飾が施され、その芸術的な姿を間近で見ることができる。


大きすぎてカメラに入りきらない…。


ここは珍しく説明に日本語も書いてあった。団体観光客も沢山来ていたので、ストックホルムでも人気の高い博物館なのだろう。

1時間位かけてゆっくり見学し、再びバスに戻る。
ところが途中で雨が降ってきてしまったので、慌ててバスを降り、歩いて街の中心部へ。

ショッピング街にあるBARで昼食にする。

ファルコンというスウェーデンビールと、スウェーデン名物の ヤンセン氏の誘惑」 というジャガイモとアンチョビのグラタン。

ホクホクでビールのつまみとしても最高!北欧料理は全体的に日本人の口に合うかも。


席はテラス席。ひと雨降って涼しくなった空気が心地よかった。


この時点で3時過ぎ。ここから新しい場所に行く時間もないので、ブラブラしつつ中央駅に戻る。

コペンハーゲンには一つしか国際空港がなかったが、ストックホルムにはいくつか存在し、
帰国便に使うライアンエアーはその中のスカブスタ空港を北欧のハブ空港としている。

この空港、ストックホルムの空港と銘打っているが、その実、バスで1時間半もかかる 場所にある。
格安航空はこういう地方空港を利用することでコストを抑えているのだ。

空港までの長距離バスのチケットは買ってあるが、やはりライアンエアーハブ空港なだけあって、結構な人数が乗り場で待っている。
15時半の便に乗ろうと思ったが、時間ギリギリに行ったら一杯で乗れなかった。仕方なく45分の便で向かう。


余談だが、北欧のトイレは有料のところが多い。
駅のトイレですら有料で、小銭を含めてほぼ現金を使い切った状態 だったため、
やむなく100SEKお金を下ろす羽目になってしまった。小銭は残しておいた方がよいです。


ちょうどバスに乗る前位から、外は大雨。いつものにわか雨というわけではなく、かなり長時間まとめて降っていた。
早目に切り上げて正解だったかも。

雨の影響もあって道が混んでいて、やや遅れて空港に到着。


ライアンエアー独特のVISAチェックを済ませ、セキュリティチェックを受けてラウンジへ。
まだ2時間近く時間があるので、ビールとプリングルス。ビールはデンマークを思い出しつつカールスバーグ


ビールを飲みながら一昨日買ったサッカー雑誌を読み時間を潰す。
パスポートチェックが始まったので、すぐに列に並びゲートへ進む。格安航空はこの辺のスピード感が重要。

しばらくして飛行機到着。降りる乗客。
相変わらず 電車の折り返し運転か と思うような素早さで、すぐに我々の搭乗開始。

20時35分の出発は少し遅れたが、到着は約20分早く、ロンドン時間の21時半頃到着。そして鳴り響くいつものファンファーレ


連休最終日だけあって、若干入国審査が混んでいたが、30分も待たずに通過。
預入れ荷物は当然ないので、そのままゲートを出てバスに向かう。22時半出発のバスで24時前に最寄駅に到着。


こうしてほぼ丸々5日間の長い長い北欧旅行は幕を閉じた。

天気も比較的よく、見所もほとんど回ったし、名物料理も食べたし、地ビールも飲んだし、現地の人との交流も楽しんだし、充実した旅だったな。

ただ、流石に5日間1人でいるのはかなり孤独感が強い。途中で心が折れそうになった。
やっぱり 「人」は「人間」にならないとダメ なんだなあ…と実感。


どんなにいい景色を見ても、美味しいものを食べても、感動的な体験をしても、それを共感できる人がいないと。

「綺麗だね」
「そうだね」

の単純なやり取りがどれだけ大切なことか。
今回の旅の一番の収穫は、その大事さに改めて気づくことができたことかもしれないなと思う。



さて。明日から職場復帰か。いきなり水曜日だからリハビリとしてはいい期間かな。
切り替えて頑張っていこう。


では。


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