英国で最も美しい村

日曜日。やや風が強いものの、時折晴れ間も出るような空模様。
今日は嫁さんが来てから初めての週末なので、車で遠出をすることにした。

とは言え朝はゆっくり目。週末にしっかり寝ておかないと、体がもたないので。

11時前位に出発。日曜日は普段10時まで営業しているスーパーも、夕方5時には閉まってしまう ので、先に買い物を済ます。

日本では考えられないことだが、これでも大分マシになったようで、一昔前は日曜日は殆どのお店が休みだったそうだ。
今でもロンドン以外の田舎の方では、それが普通らしい。
他の国では都会でも休みのところも多く、実際バルサなんかはメインストリートのショップも日曜日は全然やっていなかった。


…と、せっかく先に来たのに、なんと開店も11時からだった。普段は朝早くからやっているのに…。
ナビに行先を入力しながら開店を待ち、ビールやヨーグルト、ジュース等をまとめ買い。

トランクに積み込み、いざ出発。

まずは3月にも行った、ビスタービレッジ(アウトレットモール)に向かう。
車で1時間ちょっとの距離。とは言え、渋滞のほとんどない世界での話なので、日本であれば2時間位はかかるだろう。

もちろん高速を使うわけだが、日本と違って無料であり、特別な入り口があるわけでもない。
普通に走っていると、そのまま いつの間にか高速になっている という感じ。

途中、サービスエリアで休憩&昼食。
ただ、基本的に日本のようにサービスエリアが沢山あるわけではない。何故なら 高速自体が無料 だから。
休憩したければ、普通に脇道にそれて、街に入っていけばいいわけだ。

田舎の方に行くと、街もまばらになってくるので、ポツンポツンとサービスエリアも登場する。

UK独特のサービスエリア設備としてはまずはこれ。


スロットマシーン である。
前にも書いたが、こっちの人は本当にギャンブル好きらしく、サービスエリアだけでなく、空港 にもこいつが置かれていたりする。


次にコレ。


電気自動車用の充電所
日本を出てから半年経つので、最近の日本の状況はよくわからないが、SAに充電所があるという話は聞いていない。
こっちでは街中をたまーに電気自動車が走っているね。


…とまあ、こんなところでもUKらしさを感じつつ、高速へ戻る。

セール期間中ということもあり、アウトレットは大混雑。まず駐車スペースを見つけるので一苦労。
日本のように、係員が適切に案内してくれるわけではないので、帰ってきた人を見つけて、その人が出るのを待つしかない。
10分以上彷徨った結果、何とか駐車することができた。

アウトレットでは嫁さんと別行動。お互い見たいものも違うし、2時間半ほど自由時間とする。

色々迷った結果、Superdryのシャツ1枚とClarksのサンダルを購入。
PaulSmithも悩ましかったが、ちょっと薄手過ぎたので 無難に Superdryを選択。
本当は薄手のジャンパーが欲しかったんだけど、あまりいいのがなかったので、街中のSuperdryショップのセールで買おう。

嫁さんはGUCCIのキーケースを買っていた。こっちは家の鍵だけで4本もあるからね…


買い物を終え、次の目的地、バイブリーへ向かう。
コッツオルズ地方にある村のひとつで、詩人・画家ウィリアム・モリス「英国で最も美しい村」と称賛された場所である。

車で40分程かけて移動。

「村」という位だから、ドーンと存在している感じではなく、ひっそりと佇むという表現が正しい雰囲気だが、
おもむろに目の前に現われた集落は、確かに他のUKの街とは一線を画す雰囲気を醸し出していた。

空の青、芝生や木々の緑、そして築何百年と経っているであろう黄土色の煉瓦造りの建物…
それぞれのコントラストが織りなす風景は、さながら絵画の中に入り込んだような気にさえさせてくれる。


遠目から眺めると、より一層そのコントラストが際立ってくる。


のんびりと芝生の上に寝転がっていたいような、時間がゆっくりと流れる感じを味わえて、凄く心が癒される。
村の中を川も流れ、その水の流れる音がのどかな景色を助長させていた。


そうした現実離れした時間を1時間程堪能し、帰路につく。


基本的に来た道を帰るだけなのだが、事故がいくつかあり、数回の渋滞が発生。
特にそのうちの1回は、完全に流れが止まってしまい、高速なのに 車から降りる人 も多数出てくる始末。
止まっていたのは5分程だったが、なまじ普段が混まないもんだから、英国人には耐えられないらしい。

また、故障車も結構な台数見つけたな。あまり自分でちゃんとメンテナンスする文化はなさそうだし、車検も最低限のことしかやらないのではないだろうか。

運転に関しては、こちらの人達は基本的に荒い。かなりのスピードでもスッと車線変更してきたりするので、気をつけないと本当に危ない。
縦列駐車ラウンドアバウトも含め、ハイレベルな運転技術を必要とする国だと思う。


2時間程で自宅に到着。この時点で20時過ぎだったが、空は快晴。
ショッピングモールにいた時に結構まとまった雨が降ったので、予報通り、晴・雲・雨の全て が1日で発生した。
これぞUK。


夕飯は昨日のカレーの残り。作ってあったのでとても楽。遠出のあと食事を作るのはかなりしんどいからね。

EUROのイングランド対イタリアを観戦しつつ食事。
0−0のままPK戦までもつれた結果、イタリアが勝負強さを発揮して勝利。ベスト4進出を決めた。

イングランドにとってPK戦は鬼門となっていて、ワールドカップでは3戦全敗、欧州選手権ではここまで1勝2敗。
今日の敗戦で1勝3敗となり、トータルでは 1勝6敗
ちょっと弱すぎるねこれは。精神的なところが大きいんだろうけど。逆にドイツはPK戦に強いんだよね。国民性なのかな…


<今日の英語>−迷う−

I can't make up my mind. (about〜)
決められないなあ…



さて。6月も最終週か。あっという間だ。
ちょっと今週は仕事の山場になりそうなので、しんどい日々になるかもしれない。
ここを乗り切らないと後々大変なことになることが予想されるので、頑張らねば。



では。



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