【旅行】湖水地方 その1

今日から両親を連れてイングランド北部の湖水地方に2泊3日の小旅行。ピーターラビットの故郷として有名な地だ。
朝食を食べ、朝8時半に出発。

最初の目的地はヨーク。北部の都市で、街の中心にある教会が有名。ロンドンからは車で4時間程。
金曜日の5日、しかも雨ということで出だしから渋滞。普段15分で抜ける道に30分以上かかってしまった。

ところが高速に乗ったら突然スカスカに。南下する車は沢山いたが、北上する車は少ない模様。スイスイと進む。


暫くすると、雨が激しくなり、それと共に視界も悪化。スピードも緩む。
道路工事も手伝って、徐々に車の数が増えてきた。普段70マイルの速度制限も、雨のために50マイルへ。
渋滞と言う程ではないものの、進行に支障が出るレベル。

とりあえず気分を整えるためにサービスエリアへ。トイレを済ませコーヒーを買い、ガソリンを入れて再出発。
もちろんサービスエリアにはお決まりの ギャンブルコーナー があった。
相変わらず何故あるのかよくわからん。


工事エリアも抜け車線は増えたものの、雨の勢いは衰えず。車のタイヤが跳ね上げる水飛沫も容赦なく窓ガラスを襲い、視界は最悪

緊張しながらの運転で、何とか走る。

昼頃に再度サービスエリアに入り、昼食。サービスエリアと言えばバーガーキング
焼き立ての肉を挟んだバーガーを美味しく頂く。

休憩後には雨も大分弱まってきて、無事にヨークの街へ到着。
ロンドンとはまた違った雰囲気の街で、建物の 煉瓦の色が濃い
土の質の違いなのか、製法の違いなのか…。


車を止め、城壁に囲まれた街の中心部へ。
そびえ立つヨーク・ミンスター(大聖堂)は迫力の大きさ。


北ヨーロッパでは ケルン大聖堂と並ぶ最大級の聖堂建築物 だ。
確かに奥行がものすごく長く、中に入るとその広さに圧倒される。
チケットを買って入ることまではしなかったが、その大きさとステンドグラスの綺麗さは十分に感じることができた。

その後はヨークの街並みを散歩。観光だけの土地ではないので、普通に生活感溢れる感じ。
ショップではセールが実施されているし、スーパーや携帯屋などなどロンドンと変わらない。


残念ながら途中で雨が降ってきてしまい、慌てて喫茶店へ。
お茶を飲みながら外の景色を眺め、時間を潰す。

結局街には約2時間程滞在。車に戻っていよいよ湖水地方に向けて出発。
ヨークはイングランド北部中央の街だが、湖水地方は西部にある。西に向かって走る形だ。
今度は約2時間半のドライブになる。


出発してすぐに再び激しい雨に襲われる。そして最悪の視界も再び…
両サイドは大自然で景色もほとんど変わらない真っ直ぐな道、単調な走りで眠さも出て、結構しんどかった。

雨が弱まった時は、放し飼いになっている羊の群れなどが見えてとてもいい景色なんだけど…
途中約1時間は、同じところをグルグル回っているんじゃないか と錯覚するほど変化がない道で、笑えたわ。


残り1時間程の地でようやく街らしきところへ出て休憩。ただし、街の名前はわからず。
1時間半、何もなかったということにビックリだ。


そこからは雨もほとんど降らず、羊や馬や牛達を横目に田舎道を走り、目的地のウィンダミアに無事到着。湖水地方南部に位置する街。

湖水地方とは、その名の通りいくつかの湖が集まった地方で、今から約15000年前の最終氷期の終了とともに形成されたと考えられている。
一帯はイギリスのナショナルパーク(国立公園)に指定されており、スコットランドのケアンゴーム・ナショナルパークに次いで国内第2位の広さを誇る。

イングランドでも有数の保養地で、国内外から沢山の観光客が集まるところなのだ。

ただ、街並みは古く、日本の温泉街のような大規模なホテルはほとんどない。
個人経営のペンションやB&B(ベッド&ブレックファスト)が沢山集まっている感じ。


我々も例に漏れず、個人経営のコテージに宿泊。


一応4つ星の宿だが、部屋数は全部で4つ しかない。そのうち2部屋がうちの家族。
こじんまりとしたアットホームないい雰囲気の宿で、おばあさんがとても優しく出迎えてくれた。やたら早口だったことが気になったが(笑)焦り過ぎ。

まあそれでもそんなに苦も無くコミュニケートできたことは、大きな成長の証かな。
旅行を重ねて、会話の流れが予測できるようになったこともあると思うけどね。


客室も綺麗で、2泊朝食付で1部屋150ポンドは格安だと思う。


到着後、少し休憩し夕食へ。このあたりは古い街なので、レストランは9時に閉まるとのこと。8時前に出発。
街並みはこんな感じ。小さな街だ。


のんびり散歩しつつつ、いい雰囲気のBAR&レストランを見つけて入店。それぞれステーキ、ローストビーフ、フィッシュ&チップス、ピザを注文。

しかし…出てきた料理を見て一言。 量が多すぎ!


メインはまだしも、付け合せの量が半端ではない。付け合せだけでも余裕でお腹が一杯になる。
4人で2品で十分な量だった。

そして正直味もイマイチ…。日本で想像されているような所謂 イギリス料理の味 で、
ロンドンで食べる、国際色豊かな料理とは一線を画す。

田舎に来て、伝統的なイギリス料理の味が味わえて嬉しいやら悲しいやら…。
良くも悪くも古きイギリスの伝統が守られているようだ。



ホテルに戻ってテレビをつけるとウインブルドンの結果が!
なんと日曜日の決勝は、昨日理想のカードと書いたばかりの フェデラー対マリー が実現!

これは…滅茶苦茶盛り上がるね。マリーは英国人として73年ぶりの決勝進出。
そしてフェデラーは史上最多8度目の決勝進出で、サンプラスと並ぶ7度目の優勝を目指す。

フェデラーが勝つと、世界ランク1位への返り咲きも果たすことになり、そうすると世界ランク1位の通算在籍数でもサンプラスを抜くことになる。
(今は285週でサンプラスに1週だけ足りない)

これでフェデラーウィンブルドンの準決勝は8勝0敗。決勝は6勝1敗。(1敗は2008年にナダルに負けたもの)
大会終盤の強さは圧倒的だね。


この試合は見逃せないなあ…。ライブでは見られないから、結果を見ずに録画で楽しもう。
白熱しすぎて録画予定時刻を過ぎないことだけを願う。


今日は旅行中なので英語はお休み。


さて、明日はウィンダミア湖周辺をグルッと回り、カーフェリーで湖を渡ったり、ピーターラビットの故郷を訪れたりする予定。
夜にはまた今の宿に戻ってくるけど、小さなところだから今日ほどしんどくはないと思われる。
今日は本当に疲れたわ…

ゆっくり寝て明日に備えよう。



では。



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