ウインブルドン

日曜日。今日はオリンピックのテニス競技@ウインブルドンを観戦。
試合開始は11時半からだが、開門は9時半なのでそれくらいを目指して朝8時半に出発。

天気は快晴…だが、午後からは雨の予報。最初の錦織の試合だけでも終わらせてから降ってほしいと願いつつ到着。
空港のようなセキュリティチェックを受け入場。軍人さんと思われる人たち もウロチョロしていて何だか物々しい雰囲気。

No1コートのチケットを持っているが、オリンピックなので日本人としてはやはり錦織を応援せねばならぬ。
ガラガラの18番コートに向かい、一番選手に近い席をGET。勝てば確実にサインがもらえるポジション。
ウインブルドンと違い当日券がないので、組み合わせを見てからやってくる日本人はいない。前回の幻の伊達戦のコートとは大違いの人の入り。

コートに入ったのが10時過ぎ位だったので、試合開始までの約1時間半は炎天下のコートサイドで読書をして時間を潰す。
チョイスしたのは 落合元監督の著書「采配」
選手としても監督としても類まれな成功を収めた落合氏の考え方に触れてみたかったので。

帰宅の電車も含めほぼ読み終わったが、感想はまた後日。


試合開始が近づき、ネットや審判台も用意され、いよいよ選手の登場を待つばかりになった11時20分頃。


そろそろカメラの用意を…と思っていたその矢先、突然雲行きが怪しくなり始め、
その数分後には 大粒の雨と雹が吹き荒れる嵐 となってしまった。


大急ぎでコートがビニールカバーで覆われる。スタッフの手際のよさは素晴らしい。
そしてその後はカバー内に空気が入れられ、風船のように膨らんだ状態になる。芝への影響を最小限に食い止めるようにするのだろう。


1時間半炎天下の中待っていたのに、直前でまさかのお預け。No1コートの方も当然中断なので待つしかない。


実はこの前後に 大事件 があったのだが、諸事情により詳細は記載できないのが残念…。
楽しみにしていた試合が雨でお預けなり可哀想だと思われるかもしれないが、それを吹き飛ばすくらいにいい意味でのサプライズだったということだけ紹介しておこう。

席は保持しておきたかったので、待ち時間は嫁さんと交代で敷地内を散歩したり売店を覗いてみたり。
昼食時でもあったので、フィッシュ&チップスを購入し、コートサイドで食べたり。
その頃にはほとんど雨も上がり、試合ができそうな雰囲気になっていた。

そして14時頃ついに試合が開始される。
席のすぐ隣の通路から入場してきた錦織は、JAPANのジャージ を身に纏い、国の代表としての意識が感じられる。


ユニフォームも日の丸を意識した赤と白。対戦相手はオーストラリアのTOMIC。19歳と若く、最近急激に力をつけてきていて、4大大会でも活躍している期待の選手。
見ての通りの長身から放たれるサービスが武器の、ビッグサーバーである。


さらにサーフェースは球足の速い芝生。しかも水に濡れている状態となれば、苦しむことは容易に想像できる。
ストロークもフラット系で、さらにはバックのスライスを多用。厚いグリップでスピンをかけて打っていくタイプの錦織とは相性がよくない選手だと思う。


試合は一進一退で進み、第1セットはタイブレークにもつれ込む。
ところがタイブレークに入ったあたりから再び小雨がパラつき始めてしまう。途中、審判が二人に意思を確認した上で、試合続行。

ギリギリのところで最後は錦織のサービスエースが決まり、1stセット目を取ることに成功。
ちなみにオリンピックのテニス競技は3セットマッチ。どちらかが2セットを取った時点で試合終了となる。

全英OPENとの違いという点で言うと、ボールボーイの教育の質が全然違っていた。ボールの渡し方、動き等々…
全英はやはり伝統ある大会として、そのあたりの教育がしっかり行き届いていたなという気がする。


1セットが切りよく終わったところで、2度目の中断。
またしても嵐に見舞われ(雹は今回はなかったが…)、落ち着くのを待つしかない。


その間でNo1コートに行き、席と試合状況を確認。座席からの眺めはこんな感じ。(写真は20時頃撮ったもの)


試合状況はインフォメーションセンターの人も知らなかったが、道行く人が教えてくれた。タイブレークの7-7だという。
こちらは両雄譲らず中断に入ったようだ。
ジョコビッチとイタリアのフォニーニの試合で、世界ランク的に言えばジョコビッチの圧勝であるはずだが、そうはいかないのがオリンピック。
国を背負うプライド のぶつかり合いだ。


途中、できそうなタイミングがあり、一度はシートも巻き取られたものの…三度雨が降ってきてしまい、試合再開には至らず。
紆余曲折を経て結局再開したのは19時頃だった。待ち時間はヘンマンヒルセンターコートの様子を見たりしていた。

再開後も一進一退の展開は変わらず。2セット目もタイブレークまでもつれこむ接戦となった。


手に汗握る展開が続いたが、最終的には錦織が経験の差を見せつけ見事初戦突破!メダルに一歩近づいた。

終了後には狙い通り サインもゲット! 長時間席を確保し続けた甲斐があったというものだ。


そしてすぐにNo1コートへ。ジョコビッチは再開直後に第1セットのタイブレークを落としたらしく1セットダウンの展開からになっていた。

そして競技場に入る直前に大歓声が。なんとちょうど試合が終わったところだった。
第2、第3はジョコビッチが6-2、6-2であっさりと取り、逆転勝利。
…というわけで、結局ジョコビッチの試合は全く見れず…残念だ。

この時点で20時前。次のヴィーナスの試合の準備が進められていたが、審判団の判断により、湿った芝での女子の試合は危険ということで明日に延期となってしまった。

せっかくのNo1コートチケットを全く活用できず…(笑)


他にも見たい試合は沢山あったんだけど、まあ錦織の勝利が見れたしサインももらえたし、UKの天気も堪能したし、よしとしよう。


帰宅したのは22時頃。そこから夕飯を食べて、録画しておいたテニスを見てみると…。
たまたま18番コートの試合が放送されていて、そこに バッチリと映っている ではないか!!
一部声まで入っていたような…

雨天中断中も定点カメラでずっと撮影されていて、かなりの引き映像だけど、
席を確保し続けている姿やフィッシュ&チップスを食べている姿が等々がしっかり流れてる…
これは予想外のサプライズ本日第2弾だな。BBCデビュー してしまった。HDD録画だけどDVDに焼けないのかしら。


長い一日だったけど、最後のサプライズ含め充実した一日だったね。


<今日の英語>−旅行−

make a trip to 〜:〜へ旅行に行く



さて。明日は月曜日。今月もあと2日。火曜日にはプロジェクトのリリースが控えているし、大事な週になりそうだ。

では。


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