イギリス南東部観光

日曜日。昨日ほどではないものの、今日も暑くて良い天気。

今日はイギリス南東部の方へ車で観光の予定。9時頃起きて、10時頃出発。
まずは6人の王妃が暮らした「貴婦人の城」リーズ城へ向かう。

愛車ミニを飛ばして約1時間半で到着。高速が無料というのは本当に素晴らしい。
信号ではなくラウンドアバウトで構成される交差点と相まって、車が停止する回数が圧倒的に日本よりも少ない
乗っている時間が同じでも到達できる距離が全然違う。


リーズ城は1119年にノルマン人の豪族の手で城塞が造られたのが始まり。
13世紀に王室の所有となってからの300年間は王族の歴史の舞台となり、国王が亡くなった後に追う日が住む城という慣習が受け継がれたという。
最後の「持ち主」であったベイリー夫人が1974年まで暮らした後、自ら設立したリーズ城財団に寄付された。

遺言で、生きた城のまま 維持するようにとの指示があったため、
現在でも会議や参加者の宿泊所としてつかわれる現役施設だそうだ。


敷地内の広大な芝生の上に止める駐車場は無料。家族連れでピクニックに来ている人が多数。

入場料は約20ポンドと高めだが、1回買うと1年間入り放題 になる。近くに住んでいる人は重宝しそうだ。


広大な敷地は緑豊かな公園となっており、鳥や草花とのひとときを楽しむことができる。


どれくらい広大かというと、敷地内にゴルフ場がある くらいだ。


普通にプレーしている人もいて、市民の憩いの場として活用されている。


増築を繰り返した城の建物自体はさほど大きくない。湖の上に浮かんでいるかのような佇まい。


中は確かに古いのだが、現役であるということからなのか、古すぎてみすぼらしいというわけではなく、
生活がちゃんとできるようにとメンテナンスがなされているため、ホテルとしても十分使えるように思う。

これが今でも使われている会議室。


建物正面からの写真だとこんなサイズ。本当にこじんまりしていてかわいいお城。


お城の中を一通り見た後、昼食。レストランや売店もあり、自分はフィッシュ&チップスを、嫁さんはツイストパンを選択。
味はまあまあだったが、チップスの量がものすごく、一人では食べきれないほどだった。
最後は二人で頑張って完食。


敷地内には植木で作られた迷路もある。子供向けだろうとタカをくくっていたら、
迷ってしまって全然ゴールに辿り着かない!

15分位ウロチョロして、ようやく中心部にあるゴールに到着。高台になっていて、上から見るとゴールまでの道筋がくっきり。
やはりかなり複雑な道になっていて、入る人みんなが迷っているように見えた。


大きな池もあり、下記はここをボートが運行してる。歩いても大した距離ではないが、せっかくなので乗ってみた。
白鳥が泳ぐ脇をのんびりと進む。


思っていた以上に見所が沢山あり、1日中いても全然飽きないと思った。
会社の先輩も、リーズ城はもう一回行きたいと言っていたが、気持ちがわかる気がする。

日本人はコッツウォルズが大好きだけど、向こうはただの「村」であって雰囲気を楽しむだけだけど、こっちはちゃんとした観光名所になっているので、
どちらかと言えばリーズ城の方がおススメできるように思う。
券が有効なうちにもう一回行きたいね。


とは言え、今回はせっかく出てきたので次の場所に移動する。
出口まではこちらも夏季限定のトロッコバスに乗って移動。一人50ペンス。

出口の土産物屋でマグネットを購入して退散。いつも買っているスノークリスタルや、最近代替として採用し始めた指ぬきは置いてなかった。


次は イギリスのキリスト教の起源世界遺産の大聖堂に守られた街カンタベリーへ。
6世紀の末に初めてこの地にキリスト教が伝わったと言われている。

リーズ城からは車で約45分程。

街の雰囲気は湖水地方に行った時に立ち寄ったヨークにとてもよく似ている。

城壁に囲まれ、街の中心には大聖堂。いかにもイギリスの古い街といったところ。


そしてこれが 英国国教会の総本山カンタベリー大聖堂


大きさではヨークの大聖堂にはかなわないが、歴史はとても古い。
最初に大聖堂ができたのは 601年。1601年ではない。
400年に渡って存続した後、1067年に焼失。その後も何回か建設・焼失を繰り返し、1642年のピューリタン革命の後に現在の建物に修復されたとのこと。

特にクリスチャンではないし、教会の中も見飽きてきたので有料ゾーンには入らなかったが、
日曜日だったこともあり、ちょうど音楽が流れ何らかのイベント中だったようだ。
ショップで指ぬきをゲットし、セント・アウグスティヌス修道院跡を見て退散。

帰宅しようかと思ったが、ドーバーまで30分位だったので足を伸ばすことにした。


ドーバーは言わずと知れたドーバー海峡ドーバーである。ヨーロッパ大陸に一番近い街だ。
木造の船で海を渡っていた鉄器時代から、ドーバーはいつも大陸とのゲートウエイとしての役割と、要塞としての役割を果たしてきた。

時間も遅くなっていたので、特に立ち止まることはなくグルッとドライブして街並みと海の見える景色を楽しんだ。
ここはホワイトクリフが見られるが、規模で言えば以前行ったセブンシスターズには敵わない。

今でもここからフランスのカレー行きフェリーが出ているので、そのうち車でフランスに渡ってみたいと思っている。
この街はまたその時に詳しく。


イギリスの南東端から自宅へ戻る。2時間弱のドライブ。100マイル位あったと思うが、順調に走ることができて予定通り到着。


夕飯は自宅で食べた。今日はポトフと焼き茄子。こっちの茄子はやたらデカいが味はいい。
日本から持ってきたゆず胡椒としょうゆで食べてみたが、ロンドンの食材だが「和」の味になりとても美味☆
朝から晩まで充実した1日だった。


<今日の英語>−May I have−

May I have は柔軟性があって使用範囲が広い必須表現。

例えば電話で誰かに繋いで欲しい時も、「May I have 名前?」でOKだし、
レストランでBillが欲しい時も「May I have the bill?」でOKだし、
電話番号を聞きたい時も「May I have your phone number?」でOK。

とりあえずこれだけでも覚えておけば、知りたい・欲しい系は何とかなる。



さて。明日は月曜日か。8月も残り少ないなあ…夏も終わってしまうね。悲しい。
短い夏の間にやり残したことがないようにしないとね。


では。


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