【旅行】スイス その2

日曜日。スイス2日目の朝ははツェルマットで迎える。
目覚ましの設定で時差計算を間違えてしまい、7時前に起きるつもりが8時前になってしまった。

窓を開けると流石マッターホルンビュー、マッターホルン雄大な姿が… 見えない。

うーん… 濃霧 である。
昨夜の雨の影響だろうか。山を重い霧が覆ってしまい、マッターホルンの姿はかろうじてぼんやりと見える程度だった。


予報では午後には快晴になるということなので、予定よりもやや出発を遅らせて登山電車に乗ることにした。
目覚ましが遅れたのは結果的にはたっぷり睡眠がとれてよかったということに。

一旦チェックアウトはしたが、荷物は帰るまで預かってくれるというのでホテルに置いて出発。
これがゴルナーグラート展望台行きの登山電車。車内放送にはなんと日本語もあって、車内にも沢山いる日本人を助けてくれる。


これで終点の展望台まで登り、そこで景色を楽しんだ後、一駅電車で戻ってハイキング開始となる。
ツェルマットからは、これ以外にも沢山の展望台があり、ハイキングコースも初心者向けから上級者向けまで無数に存在する。

今回はその中から、最も人気があり、日本のツアーなどでもよく使われるというベタなコースを選択。初めてなのでリスクは極力小さく。

終点までは約30分。霧の中を進んでいたが、到着する頃には大分霧も晴れてきていた。
展望台からの眺め。やや霧が残って幻想的な雰囲気。右の方にちょっと見える尖がった山がマッターホルン


展望台からは他にもスイス最高峰のモンテ・ローザ(居酒屋チェーンではない)をはじめ、アルプスの山々を一望できる。
展望台の標高は3089m。少し動くと息切れするわ…。

30分ほど滞在し、登山電車で1駅下山。ローテンボーデン駅で降りて、いよいよハイキング開始。
約2時間かけて2駅分下山するというプラン。

スタート駅前からの眺めはこんな感じ。


スタートしてすぐに大小2つからなるリッフェル湖が見えてくる。
天気がよくて風がないと、湖面に 「逆さマッターホルン が映しだされるという。

大きい方の湖で写真を取っていたら、日本人の方に声をかけられて、見事な逆さマッターホルンの写真を頂いた。
自分で撮ったツェルマットの写真をCDに焼いて販売しているのだという。
送料込で2000円とのことだったが、申込先が愛知県になっていたことが気になる…。基本的に日本に住んでいて、夏の間はスイスにいるんだろうか?


大きい方の湖ではやや風があって綺麗に映りこむ姿は見えなかったが、小さい方の湖ではまずまずの「逆さマッターホルン」を見ることができた。


そこから更にマッターホルンに向かって歩みを進めていく。
この景色を見て自然の美しさに感動せずにはいられない。


こんな中を マウンテンバイクで駆け下りていく猛者 も…


1時間程で中間点の駅が見えてくる。このあたりで岩に座って、マッターホルンを眺めながらロンドンから持ってきたパンで軽食。


駅前の土産物屋でツェルマットのスノークリスタルをGET!着々とコレクションが集まっていく。
この駅には日本人の団体さんがいた。店員さんもカタコトながら日本語を使いこなし、おじさんおばさんの相手をしていて驚いた。

駅を後にすると、しばらくは線路沿いの道を行くことになる。


このあたりは結構斜面も急になってきて、足腰に大分負担がかかる…。
また日も昇ってきて暑くなってきたので上着を脱いで身軽になって降りていく。

この辺まで来るとゴールはもう少し。麓の街が米粒のように小さく見える。


リッフェルアルプ駅の5つ星ホテル、リッフェルアルプリゾートを横目に通り過ぎ、ゴールの駅に到着。
途中立ち止まったりしていたので、約2時間半かかってしまったが、天気もよく、眺めもよく、最高のハイキング。
今までの欧州旅行の中で一番の経験 だったと思う。

下りの電車に乗ってツェルマットへ戻る。


大自然から街中に戻って、まずは腹ごしらえ。メイン通りのレストランで、スイス名物ルシュティを頂く。
ジャガイモの細切りをバターで炒め、チーズをかけて食べるというシンプルながら滅茶苦茶美味い一品。
スイス人のソウルフード と言えるものらしい。


昼飯中に脇のメイン通りを馬車が通り過ぎていく。電気自動車だけでなく、馬車も活用されてるんだね。
5つ星ホテルの送迎サービスらしいが、馬車が迎えに来たらびっくりするだろうなあ…


昼食後、荷物をホテルに取りに戻り、軽く土産物屋を眺め、値段の高さにビビって退散。
16時過ぎの電車に乗って、今度はバーゼルへ向かう。

ちなみに、これがホテルに戻った時に撮った写真。晴れていれば部屋からこの眺めだったのに…残念。


フィプスまで行って、そこで乗り換え。チューリッヒよりも少しだけ遠く、全部で3時間20分程の道のり。

スイス第3の都市、バーゼルへの到着は19時半頃。
これがスイス国鉄バーゼル中央駅。


スイス国鉄」とわざわざ書いたのは、この街がフランス・ドイツとも接していて、それぞれのバーゼル駅が存在しているから。
ちゃんと区別しないと間違えてしまうのだ。


ホテルは駅から徒歩3分程の利便地。豪華というわけではないが、小奇麗で必要十分な感じ。


昼食が遅かったので、夕飯は食べに出かけず、ビールとつまみだけ買ってホテルでリラックス。
長時間ハイキングの疲れを癒し、明日に備える。


明日は朝からバーゼル観光の予定。フランス・ドイツ・スイスの3か国の国境が交わる3国国境や市場に出向くつもり。
時間が余ったら、他の都市に移動ということも考えようかしら。


では。

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