【旅行】スイス その3(最終日)

月曜日。スイス3日目の朝はバーゼルで迎える。
昨日の反省を活かし、目覚ましは正確にセット。予定通り7時過ぎに起床。

朝食会場に行くと、数種類のパンに数種類のハム、ヨーグルトに果物、シリアルといういかにもB&B(ベッド&ブレックファスト)的な朝食。
野菜や卵料理がないのが残念。


8時半頃チェックアウトし、駅のロッカーに荷物を預け、旧市街の中心マルクト(市場)広場へ向かう。

街並みはこんな感じ。トラムが網の目のように走り、チューリッヒに似ているが、チューリッヒよりもやや古臭く静かな感じ。


その名前の通り、マルクト(市場)広場では平日の午前中に市場が開かれる。チーズなどのスイス名産品が並ぶ。


せっかくなのでお土産にチーズでも買おうかと思ったが、「チーズフォンデュ向けのはどれだ?」って聞いたら、「ここにはない」と言われたので退散。
チーズにも色々と種類があり、フォンデュにはグリュイエールという種類のチーズがいいらしい。

そもそもチーズフォンデュは 古くなってそのままでは食べられないチーズを白ワインで煮込んで使う というものだから、
市場のようなところではあまり扱っていないのかもしれない。
普通にスーパーで売っているようだったので、チューリッヒに帰る前に駅中のスーパーで買っていくことにした。


マルクト広場の目の前には赤い壁の市庁舎が。


市場の裏側にはライン川が流れていて、右側にヨーロッパの街お決まりの大聖堂が見える。


市場の前からトラム8番線に乗り、3国国境を目指す。

昨日のツェルマットからバーゼルという移動はほぼスイスを縦断したことになる。3時間半程度で縦断できてしまう小さな国だ。
ツェルマットはイタリアとの国境に近いところだったが、バーゼルはフランスとドイツの国境に近い、3国の接点となる街になる。

ガイドブックによると、8番トラムの終点からライン川方面に向かうと国境を表すオブジェがあると書いてあるが、
歩けど歩けどそんなものは見えてこない


不安な気持ちの中、ライン川沿いを15分位歩いてやっと到着。
もしバーゼルに行って3国国境を見に行く機会があれば、ガイドブックに騙されないように気を付けて。


ライン川上にあるというから、川の真ん中にある のかと思ったら、スイス側の陸続きのところにあった。


手前がスイス、ライン側の左側がフランス、右側がドイツ である。


近くに行くとこんな感じ。


上半身はドイツ、下半身はスイス かな。

記念のスタンプとか押せればいいのに、このオブジェ以外は特に何もなく、周りも工場地帯で全然盛り上がっている気配はない。
ひっそりと佇む、なんとも微妙なオブジェだった。


ちなみに、この瞬間が自分にとって フランス初上陸 である。まさかこんな形で実現しようとは思わなんだ。


バーゼルでの一番の見どころはこの3国国境だったので、午前中のうちに目的を果たしてしまった。
そこで急遽予定を変更し、スイスの首都ベルンに行ってみることに。

ベルンへは電車で1時間程。たまたま乗った電車がスイスの超特急(ICE)だった。スイスの新幹線だね。これもスイスパスで無料。
ベルン中央駅は地下ホームを採用している。


駅前は近代的な造り。


ベルンの旧市街は 世界遺産 に登録されている。
綺麗に並んだ建物の1階部分がアーケードのようになっていて、雨に濡れずに街を歩くことができる。
旧市街の中心部は自動車の出入りは禁止で、トラムと電気バスのみ。


ベルンの街で特徴的なのは、道端に斜めのドアが用意された半地下のお店。
こんな感じでドアが開いて中に入れるようになっている。


ベルンはかのアインシュタインが 相対性理論を執筆した時に住んでいた街 でもあり、
アインシュタインハウスとして今は観光地になっている。


よく見ると窓からこちらを覗く 若かりし頃のアインシュタインの姿 が…


旧市街の道のりは1キロ程続くが、その終わりのアーレ川のほとりにはベルンの象徴、熊公園がある。
ベルンという町の名前も熊(ベル)からきており、州旗にも熊のデザインが採用されている。熊に縁の深い街なのだ。
市民にも観光客にも大人気。


川を渡って坂を上るとバラ公園と呼ばれる高台の公園があり、そこから市街地を一望できる。


坂がかなり急なので登るのに一苦労するが、天気がよければ絶景なので是非訪れてみることをおススメします。


再び歩いて駅まで戻り、駅地下のお店でスイス名物焼ソーセージを食べる。
熱々のソーセージにケチャップやマスタードをつけて頂く。これは美味い☆


時間はもう少し余裕があったが、歩き疲れたので早めに空港に行き、恐らく多少は安いであろう免税店巡りなどをすることにした。
電車に乗ってチューリッヒ国際空港へ。約1時間ほど。

途中隣の乗客に話しかけられたが、英語じゃなかったのでよくわからなかった。
スイスの公用語はいくつかあり、今回まわった中央部はドイツ語圏になる。
西の方はフランス語で南の方はイタリア語だったり。南東の方はロマンシュ語という言語が話されているらしい。


空港到着後チェックインマシンでチケットをプリントアウト。早々にセキュリティチェックを通り抜け、免税ゾーンへ。
さあ気になるお値段は… 高い。高すぎる。

免税になっても変わらぬ安定した物価高だ…。

諦めてカフェで最後のスイスビール。ビールだけは庶民的。


2時間程時間を潰し、今回はほぼ定刻通りに出発。1時間半のフライトでロンドンシティ空港へ。
入国審査を済ませ、DLRとTUBEを乗り継ぎ1時間で帰宅。イギリスもシェンゲン協定に参加してくれればいいのに…


自宅に着いたのは22時半頃。
3日間の弾丸ツアーだったが、色々な都市を回れて面白かった。
大自然と近代都市の同居する国、スイス。間違いなくおススメの一国!


旅行記本体は写真中心だったので、そのうち時間があればもう少し感想や考えたことを書こうかなと思う。


ではでは。


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