【旅行】スイス その1

土曜日。今日からスイス旅行。

いつもは格安航空だが、今回はチケット確保が遅かったためあまり安くならず普通にスイス航空を確保。
空港はヒースローでもスタンステッドでもガトウィックでもなく、ロンドンシティ空港

ロンドン都心部から一番近い空港で、我が家からは地下鉄と電車で1時間程度で着く。
都心部なので 滑走路は1本しかなく、しかも1500mと短い ため、大型機の離着陸はできない。
ビジネスマンの出張用機の利用がメインの空港だ。

都市型空港としては評価が高いらしく、日本からも査察にきたりしているらしい。


…というわけで、9時55分発のチューリッヒ行きに乗るために空港に向かう。

空港はロンドンシティ空港駅に直結。


空港内もとてもこじんまりとしていて、カウンターが10〜15位並んでいるだけ。


前日のうちにオンラインチェックインを済ませてあり、預入れの荷物もないので、特にカウンターには立ち寄らずそのままセキュリティチェックへ。

3連休の初日だというのに、この空港はとてもすいている。ヒースローやスタンステッドは大変なことになっているだろう。
シティ空港便が選択できるなら、多少の金額差であればこちらをおススメしたい。

出発ロビーでゲートの確認…が、Delayedで10:25出発の表記。
出だしから遅れるとは…先が思いやられる。


コーヒーを飲んだりネットをしたりして時間を潰しているうちに、飛行機が到着。
滑走路が一本しかないので、全ての離着陸を目の前で見ることができる。

これが今回使った飛行機。席は左側が2席、右側が3席の変則型。


10時半頃出発して、チューリッヒ国際空港に13時頃到着。時差が1時間あるので、約1時間半のフライト。近いね〜。
途中でコッペパンにチーズを挟んだだけの簡単なサンドイッチがでたが、やたら美味しかった。チーズの問題か?
機内食でこの味とは期待が膨らむ。

空港を出て、とりあえずスイスパスを購入。
みどりの窓口みたいなところがあり、そこのカウンターで予定通りスイスフレキシーセーバーパス2等車3日分GET。これで3日間自由に動ける。
フレキシーなので自分で使用日付を記入する。その日最初の車内検札の時に、パンチで印がつけられる仕組み。


とりあえず電車でチューリッヒ中央駅へ移動。
14時頃着いたが、16時過ぎの電車でツェルマットに向かう予定なので、許された時間は2時間あまり。効率よく回らねば。


チューリッヒ中央駅の駅舎はこんな感じ。


駅前から延びるバーンホフ通り。街並みは完全に都会。


チューリッヒ発祥の地と言われる小公園リンデンホフからの眺めは絶景。


9世紀に創建されたというチューリヒで一番古い聖ペーター教会。この日はここで結婚式が行われていた。


ステンドグラスで有名な聖母教会(フラウミュンスター)。


ちょっと遠いけどスイス最大のロマネスク様式の寺院、大聖堂(グロスミュンスター)。


駅から1キロちょっとでチューリッヒ湖の湖畔に到着。この向こう側にかのフェデラーがテニスコート付の豪邸を建設中だとか…


ケー橋の上から都心部に向かってリマト川を撮影。
川の左側(西側)の聖堂屋根がフラウミュンスター、その隣が聖ペーター教会。右側(東側)の2本の塔がグロスミュンスター


川の東側を今度は北上。途中で土産物屋に入ってスノークリスタルを買うが、滅茶苦茶高い!
13スイスフラン(約1000円)とは恐れ入る。トルコでは同じ大きさのものを300円位で買ったぞ…

スイスの物価の高さは世界屈指で、日本人が旅行してここまで高いと感じることもそうそうないだろう。

スイスは 世界で最も高い国民所得と生活水準 を誇っているらしい。
何せスイスの 法定最低賃金が月30万程度 なのだ。「最低で」である。

レストランのウエイトレスの時給が2000円を超えるというのだから、旅行者からしてみれば外食なんて迂闊にできたもんじゃない。
まあ外食に関してはスイス人でも高いらしく、子供がいる家庭はまずレストランには行かないと言うが…

ただし、そんな国でも コレ だけは他国とあまり変わらない値段。ありがたい。
歩き疲れて喉が渇いたので、道端の小店で一杯☆


旧市街のメインストリートニーダードルフ通りを北上しつつ、街並みを楽しむ。
決して広くはない通りで車も通ることはないが、骨董店や画廊、雑貨屋、レストラン、カフェなどが立ち並ぶ。いかにもヨーロッパらしい通りだった。

駅の近くにあったスーパー(COOP)に寄り、明日のハイキングの分も含めて水分を買い込む。


予定通り16時過ぎの特急列車で出発。はっきり言って、チューリッヒ滞在はこんなもんで十分だと思う。
教会の内部に入ったりチューリッヒ湖で遊覧船に乗ったりするなら別だが…ゆっくり回っても半日で十分。

これがチューリッヒからフィスプへ向かう電車。フィスプで乗り換えてツェルマットへ向かうのだ。


この電車はなんと2階建てだった。指定席ではないので、もちろん2階席へ。
車内はこんな感じ。


走り出すと、日本の新幹線もびっくりの静かさで、スーッと走っていく。走行音は殆ど聞こえない。
途中、スイスの首都ベルン(ジュネーブでもチューリッヒでもないのだ)に立ち寄ったりしながら、どんどん南下。

トゥーン湖のあたりはとても綺麗。雨上がりだったらしく、空には虹もかかっていた。


途中、COOPで買ったビール缶が机から滑り落ちそうになり、慌てて手で受け止めた勢いで ビールが暴発! という事件があったが、
さほど大ごとにはならず、多少自分の身体がビール臭くなった程度で済んだ。


フィプスで電車を乗り換えてさらに南下。山登りになるので登山電車風。
脇には川があり、かなり激しい勢いで流れていく。


結構濁っていたので山の方では大雨だったのかなと思っていたら、
この白濁色は氷河の溶け水独特の色合いで、グレッチャーミルク(氷河のミルク) と呼ばれているらしい。

約1時間程でツェルマットに到着。日本人観光客がとても多いところなので、街中のいたるところに日本語表記が見られる。
欧州も今まで色々なところに行ったが、日本人に対するケアは一番だったかもしれない。


駅到着直前から雨になり、着いてもまだ降っていたためしばし雨宿り。駅前の広場にはかわいいサイズの電気自動車が止まっている。
ツェルマットは環境保護のため、ガソリン車の走行を許していないのだ。
車で来た場合、隣街に車を止めて電車で移動しなければならない。

小雨になったところで宿に移動。ツェルマットは標高1600m程の高さになっていて、
それはつまり 富士山の五合目と同じ位 ということだ。

電車で一気に登ってきたので、身体も慣れておらず、少し動くだけで息切れしてしまう。
宿は高台にあるので、到達するだけでも一苦労だった。

ハアハアいいながらチェックイン。デラックスダブルルームは名前に恥じない綺麗さ☆


外では雷も鳴りだしたので、夕飯はホテルのレストランで食べることにする。

スイス料理と言えば真っ先にチーズフォンデュが思い浮かぶと思うが、酪農国家スイスの料理に欠かせないのは「牛」
牛肉、仔牛肉、ソーセージ、乾燥牛肉、牛乳、クリーム、チーズ、ヨーグルト、バター…牛なしでは料理が成り立たない。

…というわけで、夕飯は牛ステーキと日替わりスープ。ステーキは特性バターで頂く。とても柔らかく美味しい肉だった。


食事中、レストランの兄ちゃんが怪しい日本語でやたら話しかけてくる。
「どこで勉強したんだ?」と聞くと、「団体客がよく来るので、その人達が話しているのを聞いたりして覚えた」とのこと。
やはり日本人に大人気なのは間違いないらしい。実際、駅で日本のツアー会社の団体さんに遭遇した。
夏休み期間中だし、トップシーズンだろうね、


さて。今日は移動や街歩きなどなかなかハードな一日だったな。バスタブに湯を張り、しっかり疲れをほぐす。

明日はアルプスの山並みを歩くハイキングの予定。天気が心配だが、予報では晴れるということなので、当たることを祈るばかり。
今日は雲で見えなかったので、明日こそはマッターホルンの圧倒的な姿をこの目で見たい!



ではでは。

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