【旅行】イタリア(ローマ) その2

日曜日。ローマ旅行2日目。
今朝は8時半頃にゆっくり起きて朝食。朝食はいかにもB&Bといった感じのパンとシリアルとコーヒーのみ。
野菜や果物といった類のものは一切なし。必要最低限の食事。でもパンはなかなか美味しかった。

9時半頃ホテルを出て、地下鉄B線に乗ってまずはコロッセオへ。ここも誰もが知っているローマ名所のひとつ。

起源72年 に着工した4階建ての円形競技場で、その高さは ビルの20階 に相当するらしい。
そんな建造物を2000年以上前に作ったということに本当に驚かされる。


剣闘士同士や、剣闘士と猛獣の戦い、罪人を猛獣を戦わせ処刑するなどの血生臭い戦いが300年以上もここで行われていたのだ。
この巨大な競技場では一度に5万人もの観客が手に汗握る戦いを見ることができたという。
442年の大地震で被害に遭い、その後は石切り場として切り崩されてしまったらしい。


続いてはコロッセオのすぐ隣にある、古代ローマの政治、宗教、商取引の中心地、フォロ・ロマーノへ。

その前に水分補給と思い、売店を除くが、昨日のサンピエトロ大聖堂前同様、出店タイプの店では4ユーロと高値。
駅前だったので、駅の自販機は普通の値段だろうと買いに行くと、こちらも通常1ユーロのところ1.8ユーロと微妙に観光地価格。

まあいいかと思ったが、駅前にひっそりと佇む店舗型の売店に念のために入ってみると、なんと1ユーロで売ってるではないか。
更に1.5リットルの水も2ユーロと大変お買い得。汗っかきなので水分は大量に取るタイプ。
1.5リットルのスパークリングウオーターを購入し、バックパックに挿して行動することにした。

コロッセオに行く方は、駅を出てすぐ右にある売店に入ると水分を安く買うことができますよ!


フォロ・ロマーノは広大な土地の中に元老院、裁判所、凱旋門などを持ち、1200年に渡る帝政ローマ時代を支え続けた政治経済の中心部。


今は廃れてしまっているものの、所々に残る巨大な建物の面影は、当時の権力の強大さを感じさせる。


続いてはカラカラ浴場。3世紀に時のカラカラ亭によって作られた大浴場の跡。
一度に1600人が入浴することができた という巨大な建物で、
内部にはサウナや冷水浴室、温水浴室などの設備もあったらしい。


阿部寛が出演している映画に出てくると嫁さんが言っていたので調べてみたが…
今年4月に公開された「テルマエ・ロマエ」という漫画原作の映画だった。そりゃ知らんわ。日本でてからの話だもんね。


一通り見終わり、外に出ようかという時に雨が降り始め、しばし雨宿り。晴れ時々雨ということだったので、予報通り。
15分程で弱まってきたので、傘を差しながら移動。雨が降れば傘売りが道に出てくるのもお決まり。


次に向かったのはこれまた有名な「真実の口」。

超有名な観光名所なので、中心部にあるのかと思ったら、これだけポツンと離れた場所にあって驚いた。
もちろん、口に手を入れて写真を撮るための行列は存在していたが。

並ぶのもバカらしかったので、そとから写真だけ撮って退散。


そこからテヴェレ川沿いを歩き、ヴェネツィア広場に向かう途中で昼食。

地元の人気がありそうなレストランで日替わりメニューのラザニアを注文。
平たいパスタと数種類のチーズがメインのシンプルなパスタ料理だが、滅茶苦茶美味い!


チーズの差なのかパスタの差なのか…なかなか日本ではこういう味には出会わないね。
ボリュームもかなりあって、パスタ2品とビール、カプチーノで37ユーロ。

満腹になってヴェネツィア広場へ…行くつもりが迷ってアルジェンティーナ神殿跡のあるアルジェンティーナ広場へ出た。


地図を見直すと昨日中に入れなかったパンテオンもすぐ近くだということが判明し、足を伸ばすことに。
2世紀から存在している建物の中はどんなものなのか見てみたいからね。

…と言うわけでこれが建物内部。

ローマ一の大きさを誇る天井のドームの真ん中には穴が開いていて、雨がそのまま内部に降り注ぐ。
聖なるものへの敬意を喚起させるためと言われているが…天井に穴を開けるなんてなかなか斬新な発想だな。


そして次にようやくヴェネツィア広場。
壮大な統一イタリア初代国王ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂が建てられている。


内部は統一記念博物館になっていて、屋上は展望台になっているが、登るのに7ユーロも取られるので中腹にあるカフェで十分と判断。
コーヒーを飲みながらコロッセオフォロ・ロマーノを眺め、古代ローマ帝国の繁栄に思いを馳せる。


30分程寛いで、活動再開。
今日の予定はほぼ終えたので、ここからはショッピング通りを歩きながらテルミニ駅方面へ戻る。

途中の靴屋で嫁さんが可愛いサンダルを見つけ購入。
イタリアの靴はオシャレで安いので、自分も1足買っていこうかしら。今履いているのは大分古くなってきたし。


道中、バルベリーニ駅前にある水が美味しいという評判の蜂の噴水に立ち寄るが、
なんと 水が止まっていて干からびていた。原因は不明。


レプリカ駅、共和国広場を通ってテルミニ駅へ。ヴェネツィア広場からはざっと2キロ程は歩いたかな。

ホテルに戻るにはまだ早いし、かといって夕飯を食べるほどお腹はすいてないし…だったので、
駅前のカフェで夕食代わりにデザートを食べてから帰ることにした。

嫁さんはティラミスとカプチーノ、自分はハウスワインの白とイタリア名物のマチェドニア(イタリア版フルーツポンチ)を注文。


白ワインはすっきりと飲みやすく、全然アルコールを感じない。マチェドニアも酸味が効いてとても美味しかった。
イタリアにきてフルーツを食べていなかったのでこれは満足。


食べている間、道路脇によくある2階建ての観光バスが止まっていた。24時間券で22ユーロと書かれている。
通常は「1日券」でその日限りだが、「24時間」という有効期限は珍しい。今買えば明日の夜まで使えると言うことか?

今日はもうやることないし、夜のローマを観光バスで安全に楽しめるならなかなかいいなと思い、チケット売りの兄ちゃんに聞いてみる。
やはり明日まで使えるらしい。

それならばとチケットを買ってバスに乗り込む。時間は19時過ぎだったが、まだ結構お客さんが乗っていた。
録音音声による日本語ガイド付で、1周2時間。ちょうどいい時間だ。
もらったイヤホンを壁のプラグに挿し、チャンネルを日本語に合わせていざ出発。

コロッセオやらサンピエトロ大聖堂やらヴェネツィア広場やら、昨日から今日にかけて歩いて回ったあたりをガイド付で復習のように再度走る。
同じ道でもバスから見ると景色も違うし、歩いていた時には何気なく通り過ぎていた建物にエピソードが合ったりして面白い。
ただ帰るだけのハズだった時間をとても有効に使うことができた。

写真は夜のサンピエトロ大聖堂。
ライトアップされてより一層幻想的な雰囲気。


2時間たっぷり楽しみ、テルミニ駅へ帰還。
やや小腹が空いたので、マックに寄って持ち帰りでホテルに戻る。

昨日は困惑したが、流石に今日は慣れた道。最短距離でホテルに到着。

シャワーを浴びて、テレビを見ながらビッグマックを頬張る。
ケチャップが全く入っていないのは、不味いケチャップは受け付けないというイタリア人ならではのトマトに対するこだわりなのだろうか。
その他は至って普通のハンバーガーだった。


さて。今日もかなり歩いたな。最後にバスで文明のありがたみも知ることができた。
明日は最終日。観光バスを有効に使いながら、やり残しのないようにしなければ。
トレヴィの泉にコイン入れてないしね(笑)


では。


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