断水
水曜日。今日もいい天気。
今朝は車を車検(MOT)に出すため、朝からディーラーに行かねばならぬ。
身支度をして朝食を食べ、出発まで時間を潰していると…台所で洗い物をしようとした嫁さんが一言。
水が出ない!
ほんの数分前までは普通に使えていたのに、家中の水道から水が出なくなってしまった。
これは…うちだけの問題なのか?それともどこかで工事でもしているのか?
とりあえず下の階の住人に聞いてみると、やはり出ないという。
電話して確認してみると言うので、彼に任せて自分は車に乗って出発。
家の近くを走る環状線を東に走って30分程の距離にディーラーはあるのだが、環状線を西に向かう車が大渋滞。
東向きはすいているのだが、そのあおりで環状線に入るのが大変だった。
平日の出勤時間帯に車で走るのは初めてだったが、こんなに混んでしまうのか…
多少余裕を見ておいたので、ほぼ予定通りに到着。
気になるところ等を伝え、駅まで送ってもらう。
送ってもらうのはいいのだが、なんと 客の車をスタッフが運転して送る という斬新なアイディア。
日本だったら絶対ありえないやね。
初めて自分の車の助手席に座り、駅に向かう。
道中、スタッフの方がつぶやく。
「道路の下の 水道管が破裂 してしまって、その影響で道路が大渋滞してるってさっきニュースでやってましたね〜」
水道管が破裂!?それか!!
どうやら断水も渋滞も全ては水道管の破裂が原因だったらしい。
かなりの水が漏れ、その影響で双方からの道が大渋滞。ニュースで避けるように伝えられていたという。
社内報にも書いたが、イギリスの水道管は老朽化が激しく、100年以上前のヴィクトリア朝時代のものがそのまま使われていたりする。
そのため、漏水も激しく、5分でサッカースタジアム1杯分の水が失われているという説もあるのだ。
破裂したのは家からは結構離れた場所にある水道管だったので、かなり広範囲に渡って断水したものと思われる。
一般家庭はまだしも、飲食店なんかは大打撃だろうなあ…
結局復旧したのは午後1時位だった模様。
止まったのが午前8時位だったから、5時間位かかったわけだ。その間トイレに行きたくなったらどうしたらいいんだろうか…
久しぶりに UKクオリティ を感じる出来事となった。
更に面白いことに、帰宅してシャワーを浴びると 明らかに水の勢いが違う。
物凄い勢いで水が出てきて、驚いた。普段の半分位の開放で十分な水量になる。
いままでそれだけ水が漏れていたということか?
多分他の家も相当驚いたと思われる。
まあ、水が勢いよく出たからといって、特に得することもないんだけどね。
湯船にお湯を張る時間が短くなる位かな。
何にせよ復旧してよかった。数日間止まりますってなったら流石にしんどいので。
写真はヴァチカン美術館の「アテネの学堂」。
描かれている人々は有名な古代ギリシアの哲学者達らしい。1500年頃のラファエロ・サンティの作品。
<今日の英語>−恥ずかしい−
That's embarrassing.
みっともない。すごく恥ずかしい。
「赤っ恥」というニュアンス。
道徳的に恥じているような場合はashamed。
さて。明日は仕事の他に日本からの来客者対応などでドタバタしそうだ。
新人なのに夏休みにイギリスに語学留学に来るという志の高い子が来るらしい。
せっかく来るのだからこっちのメンバーにも是非会いたいと。なかなかできることではないね。
でも希望を壊してしまわないようにしつつ、現実の厳しさもしっかり伝えてあげないと。
多分、思い描いているような環境ではないと思うし。なかなか甘くはない。
では。
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