路線バス

火曜日。今朝も寒い。
嫁さんのお母さんとお別れの挨拶を交わし出勤。

今日は珍しく会議が一つもない。かなり久しぶりな気がする。
スケジューラーを開いて何も登録されていないと、何だか不安になる のは仕事に毒されているのかしら(笑)

火曜日なので昼食はお弁当デー。最近「なおちゃん亭」という店をよく使っているのだが、人気店なので早めに注文しないと締め切られてしまう。
今日は少し朝にゴタゴタして9時半前位に電話したらもうアウトだった。
ボリュームがあるので皆に好評な上、全メニュー7ポンド均一でまとめる側としてもわかりやすくていい店なのだが、諦めて別の店に注文。


英語のレッスンもなかったが、定時後は本社向けの季刊誌の執筆活動。

記事用に調べた中で、路線バスの話が面白かったのでご紹介。

ロンドンの路線バスの歴史は古く、世界一古い歴史を持つことで知られる地下鉄を上回る。
1800年代中盤に個人所有の馬車をバスとして使い始めたことまで遡る。すぐに法人化され、正式なバス事業がスタート。
1900年を過ぎてすぐに自動車バスが運行されるようになる。

ロンドンの路線バスと言えばダブルデッカー2階建てバス)。
2階建ての客席自体は、実は馬車の時代から採用されていて、自動車化された最初の車両から既に2階建ての構造だったのだ。

2階建てバスで最も人気が高かったのは1950年代から60年代にかけて製造された、「ルートマスター」 という型。

車体後部にドアのない乗降口があり、車掌さんがチケットを販売する必要があった。
ドアがないため、バス停でなくても乗り降りでき、走りかけたバスに飛び乗るという光景はロンドン名物に。

しかし、安全面や燃費面で時代の流れに逆らえなくなり、2005年に全面廃止となった。
その後、市民の復活の声に応え、2路線のみ平日昼間に限って今でもこの型が運行されている。

これが今も走る「ルートマスター」。


この「ルートマスター」がどれだけロンドンっ子に愛されているかということがよくわかる話がある。

2008年のロンドン市長選挙で、ルートマスターを復活させるか否か が争点になったのだ。

結果は「ルートマスターを復活させる」という公約を宣言したボリス・ジョンソン氏が勝利。(今年5月に再選)
実際の結果にどこまで影響があったのかはわからないが、少なくとも市長選の争点になるほどに深く意識されていることは間違いない。

この公約は今年2月に果たされ、今は「新型ルートマスター」がロンドンの中心部を走っている。

問題だった燃費は電気とディーゼルの ハイブリッド車 とすることで大幅に改善し、危険とされていた後部乗降口は車掌が乗車していないときはドアが閉まる仕様に。
昔のデザインを残しつつ、最新鋭の設備とデザインを兼ね備えた素敵な車両として生まれ変わった。


…とこんな面白いエピソードは今日まで知らなかったのでまだ新型の写真は撮ってないが、今度見かけたら撮ってアップします。


こっちに来て色々な乗り物に乗ったけど、一番凄いなと思ったのはこの路線バスかな。地下鉄も凄いけど日本も結構発達してるし…。
ロンドンの路線バス網は世界最大規模らしく、本当にどこにでも走っている。
こんな小さな道まで!?というようなところにも入り組んでいるので、市民に最も密着した乗り物と言えるだろう。

ダブルデッカーも継続されるだろうし、ロンドンに来たら一度は路線バスに乗ってみることをおススメします。


<今日の英語>−クレーム時に使える形容詞−

damaged : 傷んだ
poor : 乏しい、劣った
unsatisfactory : 満足できない、不満だ
defective : 欠陥がある、不完全な
unsuitable : 不適当な
delayed : 遅れた
unacceptable : 受け入れ難い
disappointing : がっかりした、失望した
inadequate : 不十分な、不備のある

日本人はクレーム下手だけど、言うべき時はしっかり言わないとこっちでは大変なことになるからね。



さて。明日は水曜日。
週も折り返し。寒さが和らいでくれればいいけど、そんなことはないんだろうな…。
風邪ひかないように気を付けないと。

では。

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