【旅行】クロアチア その1

方針変更から久しぶりの更新。
今日からクロアチアドブロブニクへ2泊3日のプチ旅行。金曜日だけ有給をもらう形で。

ドブロブニクという地名はあまり日本では知られていないかもしれないが、俗に アドリア海の真珠 と呼ばれ、
旧市街地の街並みは世界遺産に登録されている。

アイルランドの劇作家バーナード・ショーをして
「この世の楽園を見たければ、ドブロブニクを訪れよ!」
と言わしめたほどの美しさを誇る街なのである。

クロアチア自体はユーゴスラビアからの独立戦争の後に1991年に建国された新しい国。
白と赤のチェック柄が目立つ国旗で、サッカーでは98年のW杯で日本とも対戦した。
戦後20年程なので、当時の爪痕が残るところもあるが、ほぼ正常な状態に戻っている模様。


空港はいつもと同じStanstedだが、飛行機はeasyjet
今回は初めてシャトルバスではなくマイカーで空港に行ってみることにした。
2泊3日だとバスの往復料金と駐車場料金が大体同じ位になるので、自分のペースで動ける車を試してみる。

6時半頃の飛行機に合わせ、3時45分頃出発。空港までは約1時間。
途中雨が結構強く降って視界が悪くなってしまって大変だったが、無事に駐車場に到着。

Stanstedの駐車場には高くてターミナルに近いショートステイと、安くてターミナルに遠いロングステイ、その中間のミッドステイがある。
その中から今回はミッドステイを選択。

駐車場からは定期的にシャトルバスが出ていて、ミッドステイだと10分弱程。10分間隔程度で走っている。

駐車時は、今日使えるエリアが指定され、そのエリア以外には止められない。アルファベットでゾーンが定められている。
そうすることで、無駄なエリアにバスが迎えに行かなければならないという状態を防いでいる模様。


エリアが定められているとは言え広いことには変わりないので、バス停もいくつかに分かれている。
自分が乗ったバス停番号を覚えておくようにという張り紙も。帰ってきたときに自分の車が見つからないという事態を防ぐためだ。

今回はAエリアの18番バス停。最初のバスは一杯で流れてしまったのでやや不安になったが、ちゃんと次のバスは18番を始発にしてくれた。
このあたりはちゃんと考えてくれている。

ターミナル到着は17時過ぎ。出発までは1時間半程だが、預入れ荷物もないのでそのままセキュリティゲートへ。
普通の金曜日のはずだが、いつもよりもかなり混んでいた。何かあったかしら?

まだゲートが指定されるまでは時間があるな〜と免税店をウロウロしていたところ、気付けばいつのまにか掲示板にゲートが表示されているではないか!
前の方の便はまだ表示されていないのに、自分たちが乗る便だけポツンと表示されている。


全席自由席(お金を払って優先席を取った人を除く)のeasyjetにおいて、ゲート表示後の到着遅れは、即いい席が取れないことに繋がってしまう。
慌ててゲートに向かったが、幸いまだ来ている人は少なく、前の方に並ぶことができた。
多分皆不意を突かれて気づいていないんだと思う。それぐらい前倒しの発表だった。


ゲートオープンも前倒しで、前から3番目の席を確保。さらには出発も前倒しで、10分近く早く動き出した。
バカンスシーズンは終わったからか、ドブロブニク行き飛行機は満席には程遠く、初めて格安航空で隣が空席だった。
嫁さんと2人で3席分を贅沢に使ってゆったりとしたフライトで、格安航空とは思えない満足度になった。


ドブロブニク空港は小さな空港で、周りは自然しかない。


通常、格安航空だとメインの空港ではなく離れた空港に停まることがほどんどだが、ドブログニクの場合は他に空港がないのでみんな同じ空港に停まる。
入国審査も適当で、何も質問されずほとんど素通り。このあたりからもクロアチアが治安のいい国であるということがわかる。

空港ビルもこじんまり。簡単に外に出ることができる。ATMで現地通貨の クロアチア・クーナ(Kn) を少しおろして外へ。
クロアチアはユーロ加入を申請しているらしいが、まだ認められていない。1クーナは約14円。

天気は快晴、気温は昨日の天気予報によると最高26度と真夏のよう。Tシャツ一枚で十分。ジーンズできたことを後悔するレベル。


空港から市街地まではシャトルバスを利用。もしくはタクシー。
ちなみに、ドブロブニクには 電車は走っていない
 
中心部には30分程で到着。1人35クロアチア・クーナ(Kn)。1クーナは約14円位。 
バス停からの街並みはこんな感じ。オレンジ色の屋根がドブロブニクの特徴。


とりあえず目の前の観光案内所に行って、明日の日帰りツアーを申し込むことにする。
ドブロブニクだけで3日間だとちょっと長すぎるので、明日は隣国の ボスニア・ヘルツェゴビナ に足を伸ばしてみようかなと。

観光案内所ではツアーの受付はやっていないらしく、旅行代理店を紹介してもらった。
そっちへ行ってツアーの状況を確認してみると、なんとちょうどボスニアモスタル行きの日帰りツアーがキャンペーンで20%引きという。

おお!それはラッキー!すぐに申し込もう…とするが、現金の場合のみということで、すぐに近くのATMへ。
ドブロブニクは観光地だが、カードが使えない店は結構多い。ご注意を。

引き返して申込。1人300クーナ弱なので4000円位。12時間のツアーということを考えると安いと思う。


明日の憂いをなくし、本格活動開始…の前に荷物を一旦宿に預けに行くことに。
チャックイン時間前なので預かってもらえるか電話で確認しようとしたが、電話にでた旦那さんは英語が苦手らしく、奥さんの携帯にかけてくれと言う。
欧州の国と言えど、英語が話せない人は日本人が思っている以上に沢山いるということは、こっちにきてよくわかった。

奥さんに電話しOKをもらい、いざ宿へ。
ホテルというよりは民宿のイメージで、ドブロブニクにはよくあるスタイル。アパートメントと言うらしい。
食事は出ないが部屋も綺麗だしアットホームでいい雰囲気。口コミの評価も高い。さらに2泊2名で1000クーナと格安。

場所がややわかりづらかったが、事前にメールで詳細な行き方を教えてくれていたので無事に到着。
英語が苦手な旦那さんに案内され部屋の中へ。


窓を開けるとそこにはアドリア海が!


部屋はロケーション含めとても満足。もしドブロブニクに行くことがあればおススメできるホテルです。


荷物を置いて本格観光に出発。

とりあえず腹ごしらえ…と思ったが、食べようと思ったレストランがドブロブニクカードで10%OFFだったので、
まずは観光案内所でドブロブニクカードを購入。欧州の他の都市と同じスタイル。観光名所や公共交通機関がタダ或いは割引になる。
1日券150クーナ、3日券180クーナだったので3日券にした。

カードを携えてレストランへ。ドブロブニクは何と言ってもシーフード。アドリア海が目の前なので当たり前。

ネットの評判等でイカが美味しいという話を聞いていたので、本日のセットメニューからイカスミリゾット、イカフライ、デザートというコースを注文。
もちろんwith Beer!

イカスミのリゾット。歯が黒くなるけど美味しい。


イカフライ。レモンを絞ってさっぱりと頂く。こちらも文句なく美味しい!


2品で相当お腹が一杯になったが、デザートも甘すぎず食べやすかったので完食。


10%割引で2人で220クーナ程。満足。

腹も満ちたところでまずはクロアチア最古、欧州でも3番目に古いという薬局へ。城壁内フランシスコ会修道院の回廊脇にある。
オリジナルのハーブティがあるというので、それを購入。

14世紀創設とのことだが、店内の雰囲気はそれほど古臭くはない。


続いては城壁1周の旅。
ドブロブニクは高い城壁に囲まれた旧市街が最大の見どころ。1周約2キロの城壁は上部が遊歩道になっていて、街並みとアドリア海の眺めを楽しむことができる。


バス停から一番近いピレ門の入り口から登り、一方通行に従ってまずは海側へ。


城壁の上はこんな感じ。オレンジの街並みと青い海に挟まれて、クロアチアに来た!という感じがする。


アドリア海は本当に綺麗で、快晴も相まって青々とした水がさらにキラキラと輝いていた。


ゆっくり回りながら山側の半周に行く。こちら側がこの城壁で一番高いところとなっていて、街並みを一望できる。



この街並みを見て、「あれ?何だか見たことがあるな…」と思う人もいるかもしれない。
ここドブロブニクジブリアニメの「紅の豚」の舞台となった街と言われているのだ。
(「魔女の宅急便」もという噂もあるがそちらはどうやらガセネタの模様。ただし、嫁さん曰く「キキは絶対ここを飛んでた」とのこと)
宮崎駿の心も掴む街、それがドブロブニク


街並みを把握した後は、旧市街メイン通りのプラツァ通りへ。両サイドに土産物屋やファッションショップ、レストランなどが立ち並ぶ欧州の観光地っぽい雰囲気。


とは言え、城壁の円周で2キロしかないので、メイン通りの長さは300m程 しかない。
石畳は積年の往来による摩耗でピカピカになっている。

とりあえず城壁一周の疲れを癒すために ジェラート を買って食べる。これがまた最高!
ドブロブニクに来たら必ず食べるべし!

ドブロブニクにはジェラート屋さんが沢山あり、イタリアに近い文化であることを窺わせる。
他にも、レストランとピッツアリアは別々のジャンルになっていたりと、似ているところは多い。


そのままラグーサ共和国(中世にドブロブニク一帯で形成されていた都市国家)の歴代総督が住んだという旧総督邸や、大聖堂などの名所を周る。

プラツァ通りでショッピングをしているうちに大分日も落ちてきたので、夕食へ。
レストランに入る前にスーパーでホテルと明日用の水分を購入。ビールや水、ジュースなど。


夕食はバス亭近くにあった1836年創業の老舗レストラン。老舗とは言え高級店ではなく庶民の店。


アドリア海が見えるテラス席で夕日を楽しみつつ乾杯。
まずは前菜にシーフードサラダ。タコ、エビ、ムール貝などの魚介類がふんだんに使われた贅沢な一品。


ビールはこのあたりのローカルビールで、地ビールによくある甘みの強いタイプ。
スッキリとした喉ごしと言う感じではないが、疲れた身体には染み渡る。

夕焼けに染まるアドリア海。日没はロンドンとあまり変わりないかな…


メインはエビのリゾット。さっぱり目の味で美味しかった。


昼食を豪華にコース料理にした関係であまりお腹が減っていなかったので2人でシェアして食べたが十分だった。


最後に夜の旧市街をブラブラして退散。ピカピカの石畳が電灯の明かりを反射させてとても明るい。


20時半頃宿に到着。買ってきたビールを飲みつつテレビを見て一日の疲れを癒す。

初日から歩き回ってハードな一日だった…。明日は朝8時半位にバスが迎えに来るので、また早起きせねば。
クロアチアは行ったことがある人が結構いそうだけど、ボスニアはあまりいなそうだから楽しみだな。

ではでは。

.