【旅行】クロアチア その3

クロアチア3日目。今日はほぼノープランなので、8時頃ゆっくりと起きて9時頃宿を出る。天気は今日も快晴。
本当に宿の主人達は出かけていて、鍵は玄関に置いておいた。なんておおらかなんだ。

ちなみにこれが宿の入り口。民宿なので極めてわかりづらい。


昨日のバスツアーで、バスの中にお土産を一つ置き忘れてしまったことが発覚したので、申し込んだ代理店にまず向かう。
ツアー会社と連絡を取ってもらい、調べてもらった結果見つかったみたいなのだが、バス自体が既に今日のツアーに出発してしまっているため、
受け取れるのは夕方戻ってきてからになるという。

終わった後に忘れ物の確認なんぞしないところが欧州的で素敵だね。

14時半のバスで街を出ないと飛行機に間に合わないので、「この日の」 受取は断念。


実は3週間後のエーゲ海クルーズで帰り道に、もう一度半日ほどドブロブニクに寄るのだ。その時に受け取る旨を伝え退散。
名前や住所など連絡先が必要か?と聞いたが、いらないと言われた。本当に大丈夫なのか3週間後を乞うご期待。


元々クロアチアの旅行を先に予約していて、その後にクルーズの検討をした結果、たまたまドブロブニクに寄るツアーになってしまったということ。
エーゲ海周遊のツアーだと大体ドブロブニクも立ち寄る模様。

自分たちが申し込んだ船が、たまたま今週ドブロブニクに滞在していて、ボスニアに向かう車の中で港に泊まっているところを見たが、思った以上に大きくてびっくりした。
ビル…というか山のようだった。

ちなみにMSCのムジカという船のツアー。
実はこのリンク先で今初めて内装等の写真見たけど凄いねこりゃ…。2週間後が楽しみだ。


旧市街の中は物凄い人出。日本を含め、世界各国から観光客が押し寄せている。
トップシーズンでないにも関わらずこの状態なので、夏場は大変なことになるんだろうなあ…

日曜日は朝市の日なのか、広場で市場が開催されていた。


マーマレードのドライフルーツみたいなやつが売られていて、試食した結果滅茶苦茶美味しかったので思わず購入。
自然の味という感じがする。

そしてジェラート再び。今回は店員さんのおススメ・ミント味。


普段はミントなんて食べないし、ハッカ風の味が強いイメージだけど、これは本当に美味かった。
今まではシャーベット系のものにしてたけど、これが一番美味しかったと思う。

そして朝食。初日の夕飯を食べたレストランが気に入ったので、アドリア海を眺めながら優雅にブレックファスト。


今日は 映画の撮影 をやっていて、あちこちにスタッフや役者さんが。
中世の戦争ものなんかにはぴったりだろうな。海もあるし山もあるし城壁もあるし。


胸に映画の名前が書いてあったんだけど…忘れてしまった。
少なくとも知っている名前ではなくて新作っぽい雰囲気だった。


朝食のメニューは普通にアメリカンブレックファスト。ハムエッグのチーズ乗せにパンとコーヒーにオレンジジュース。
無性に卵料理が食べたくなって。


1時間位のんびりと寛いでから出発。土産物屋でお買い物。
あまり知られていないことだが、クロアチアは実は ネクタイ発祥の地

今やサラリーマンの正装となっているネクタイ発祥の地に敬意を表して、1本お買い上げ。
せっかくなのでクロアチア的な柄にしてみた。


普段あまりこだわりはないので、自分で買ったネクタイの中では結構な高級品。
次にクルーズで来た時にももう1本位買っておこうかな。


続いて本日のメインイベント、スルジ山頂へ。

旧市街の背後にそびえ立つスルジ山へは、もともとロープウエイがあったのだが、独立戦争の時に破壊されてしまい、
2010年になってようやく復旧されたというエピソードがある。

山頂にはテラスや戦争博物館があり、ロープウエイ復旧前は山道をハイキングとして登るか、タクシーかしかなかったらしい。
会社の先輩は頑張って歩いて登ったとのこと。結構な高さなので、歩くと1時間以上は固いだろう。
ロープウエイならものの数分だ…が、団体さんが来る時間帯と被ってしまったらしく、乗るまでの列が物凄いことに。
結局40分位待たされた。


今はこんな感じのゴンドラになっている。


頂上から旧市街を眺める。城壁で囲まれたエリアが旧市街。


テラス脇にはナポレオンが贈ったという大きな十字架も。


そして戦争博物館。1991〜93年の独立戦争の様子を生々しく伝えている。
本来、ここドブロブニク世界遺産に指定されているため、流石にセルビア・モンテネグロ軍も攻撃してこないはず…と、
多くの国民がこのエリアに避難してきていたらしい。

しかし、そこに 容赦のない砲撃 が!

旧市街を含め、街はかなりのダメージを受けたという。
旧市街の被害マップ。赤丸が大きな被害を受けた箇所。


戦争博物館自体も砲撃を受け、今も外壁はボロボロのままだ。


90年代の戦争ということは、兵器もかなり発達していただろうし、相当ピンポイントで攻撃できたんだろうなあ…

こういうのを見ると、 戦争は悪!愚かな行為! という単純な話ではないなと思う。
民族の誇りというのか、そもそも守るべきもの、重視すべきものというところの価値観が全然違う気がする。
ほぼ単一民族国家の日本では、なかなか感じられないものだね。

今こうして平和に観光できていることに本当に感謝しないと。


せっかくなのでテラスのレストランで休憩。室内では生ビールがなく、さっぱり目のコロナで景色を楽しむ。


バスの時刻が近づいてきたので、麓へ下りる。帰りはばらけたのですいていた。

ロープウエイ駅の目の前にバス停があり、空港行きのバスもここに停まる。
時刻表は前日にツーリストインフォメーションに貼り出されることになっているので、乗る前にチェックする必要あり。
大体1時間〜1時間半に1本の割合。


格安航空組が皆使うだろうから混んでて乗れないリスクがあるかも…と心配していたが、
そんな心配は杞憂であったということがこのあと判明する。

バスの停留所で待っていると、タクシーがやってきて
空港まで同じ料金で行ってやるぞ と声をかけてくるのだ。
同じ料金とは1人35クーナだ。

バスとタクシーが同じなら、ほとんどの観光客はタクシーを選ぶだろう。
実際、一緒に待っていた大半の人達はタクシーに乗って消えていった。

こちらは時間にも余裕があったし、海外のタクシーはあまりいいイメージがないので、くだらないトラブルに巻き込まれるのは避けようと断固バスを待つことにした。


ほぼ時間通りにバスは到着。中は(タクシーの活躍により)スカスカで、拍子抜け。
みんな眺めのいい右側に座るもんだから、気持ち車が傾いているような感じがする。

空港までは30分。さっさとセキュリティチェックと出国審査を終わらせ、免税店でお買い物。
会社を1日休んだのでお土産を買って帰らねば。無難にクロアチア産チョコレートに決定。


行きと違ってやや遅れて飛行機は出発。帰りももちろんeasyJet

いつも思うのだが、帰りの機内では飲み物がよく売れている。現地通貨の消化なのか?
今回は自分達も飲み物を注文。ビールとココア。支払いはポンドだったけどね。

あと何故か easyJetの機体の模型 を嫁さんが注文。これから集めるんだそうな。
既にSwiss航空を逃しているのは結構痛いな。多分もう使わないだろう。


20時前にStanstedに無事到着。入国審査が珍しくすいていた。UK国民の方は混んでるのに。何かあったのかしら。
行列を横目にさっさと済ませ、駐車場行きバスに乗って愛車の下へ戻る。

帰りは1番のバス停から全てを順番に回るルート。18番だったのでかなり後半まで待たねばならぬ。
降りたいバス停になったら、社内のSTOPボタンを押して停まってもらう仕組み。


車は動き出した瞬間、どこかが凍っていたような音がした。動き出してバリッという感じ。空港周辺は冷え込むんだろうな。

出口では駐車券を挿入。前払いなのでゲートがそのまま開く。
ナンバープレートを認識しているらしいが、誤認識も多いと聞いていたので心配していたが、問題なかった。


渋滞もなく1時間程で無事に地元に到着。
夕飯のケンタッキーを買って帰宅。魚介ばかりだったので肉が食べたくなって。


これでクロアチアの旅も終わり。とてもいい国だったので、機会があればザグレブなど他の都市も行ってみたいなあ…
一昨年から去年にかけての年末年始で行った中欧旅行のガイドさんが、クロアチアを絶賛していたが、その気持ちがわかった気がする。
また時間があれば別途振り返りの記事をアップします。


しかし欧州は沢山国があるから本当に旅行のし甲斐があるわ〜。1国1国は小さくても、ちゃんと独自の文化があるしね。
次はエーゲ海クルーズか。キャビン付ルームにしたので天気に恵まれるといいんだけど。


ではでは。

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