【旅行】エーゲ海クルーズ その4

水曜日。クルーズ4日目。

今日はサントリーニ島の入港が早いので、6時に起きて6時半には朝食へ。
7時半にオプションツアーの集合場所へ向かう。

サントリーニ島はムジカが停まれるほどの大きな港がなく、沖合に止めた状態で小型ボートでピストン輸送する形になる。
オプションツアー参加者が先に出ることになるので、こんなに早い時間になってしまうのだ。

こんな感じの小型ボートに乗る。


サントリーニ島で一番有名なのは崖っぷちに建てられた白い壁の建物と、青い屋根の教会だ。
特にOia(イオ)の街が有名で、絵葉書などの写真は大体この街の景色を使っている。今日はそのイオの街とワイナリーに行くツアーに参加する。


小型ボートから眺めるムジカは雄大で迫力満点。


たまたま虹がかかっていて(しかもダブル)、更に雰囲気を高めていた。


陸に登れば移動はバス。30分程で到着。
天気は快晴で、白い壁が眩しい位だ。


海に臨む絶壁に連なる白い建物と青い教会のコントラスト。スイスの大自然とは全く異なる自然と人工物の融合といった感じ。
これは絵葉書にしたくなるね。


高台に何故か偉そうな犬がいて、なんだか世界の王のような写真が撮れてしまった。


スノークリスタルも無事にゲットし、次の目的地ワイナリーへ。昨日のオリンピアに引き続きワインにチャレンジ。
赤、白、貴腐ワインの3種類をそれぞれ試飲でき、チーズやオリーブなどの軽食も用意されている。

特に貴腐ワインが美味しく、同じく貴腐ワインハンガリーのTOKAJIワイン好きの嫁さんが珍しく自分からボトルを買いたいと言い出した。しかも2本。
せっかくなので購入。確かにこれは美味い。甘いので食前酒だろうが、女性は好きだと思う。

赤ワインとサントリーニの海。


ツアーの解散場所は小型ボート乗り場ではなく、崖の上にあるフィレの街。そこから観光を続けるもよし、船に戻るもよし、選択は自由。
土産も買ったし、景色もイオの街には到底かなわないので、ざっと街中を散策して早めに船に戻ることに。昼食もちゃんと食べたいし。


港に戻る方法は3つ。


1.ケーブルカーに乗る
2.徒歩コースを歩く
3.徒歩コースをロバに乗って歩く


さあ、あなたならどれを選びますか?

ツアーには1のチケットが含まれているので、普通は1を選ぶのだが、行列が凄くて待つのがめんどい。
運動不足解消のためにも階段で降りることを選択。ただ、嫁さんがロバに乗りたがったので嫁さんだけロバに乗ることにした。
こっちは買ったワインも持っているし、ロバに乗るのは危ない。


ロバ使いのオッチャンに一人だけ頼むと伝えたところ、オッチャンが 衝撃的な行動 に出る!
なんと 手綱を自分に渡してきた のだ。


…え!?俺にロバ使いになれと?
いやいやいやいや。扱ったことありませんから!どうしろと?


「大丈夫。紐を持って歩くだけでいいから。もし止まったら手綱を引っ張って。下に降りたら手綱をこういう風に結んでおいて」


…え!?それだけ?本当に大丈夫なん?暴れたりしても止められないよ?



…と言うわけで、何故か ロバ使いとロバに乗る王女 的な役回りになって階段を下る。普通に降りると20分程とのこと。


いざ進んでみると、ロバは大人しくついてくるし、歩きもゆっくりだし特に危ないことはなさそうだ。
足元の大量のロバ糞だけ気を付ければ問題ない。

道行く人の注目を浴びながら坂道を下る。徒歩よりも遅いがまあいいだろう。


しかし順調に見えたのも束の間、歩きだして5分程したその時!!
ロバがピクリとも動かなくなって しまった。

手綱を押しても引いてもビクともしない。
これは…困った。無理やり引っ張って怒らせたりしてもまずいし…。なんせ急な坂道。暴れたら他の観光客を巻き込む恐れが…。


どうにもできず立ち往生していると、通りがかりの男性が引っ張るのを手伝ってくれた。
かなり強引に引っ張ったのでビクビクしたが、ロバはかなり大人しい性格のようで、やっと歩き出してくれた。助かった…。


再始動後、しばらくして今度は後ろから別のロバご一行様に追いつかれてしまった。
そちらは5匹位の団体さんで、先頭にはちゃんと本家のロバ使いさんがいらっしゃる。

やはりペースが遅かったらしく、後ろからうちのロバのお尻をピシピシ叩いて先を急がす。
するとロバはペースを上げ、先導している自分をも追い抜かんばかりの勢い。

後ろの組から逃げるように道を降り切って、ロバを止める。何とかゴールにたどり着いた。途中どうしようかと思ったわ。
最後の処理は後ろのロバ使いがやってくれた。

ちなみにロバは道端に 超大量に存在 していて、ちょっとビビるレベル。

麓の港からムジカに戻る小型船に乗り込み、沖合のムジカ号に到着。
そのまま昼食を食べ、部屋に戻って休憩。今日は夜にミコノス島観光もあるのだ。



一休みしてから、カジノに向かう。今日はハッピーアワーが設けられていて、ルーレットが通常の半額の1コイン50セントで遊べるらしい。
せっかくなのでトライしてみようかと。

今日までもちょくちょく見学に行って雰囲気はわかっていたのだが、いざ自分がやるとなると勝手が違う。

例えば最初にコインを買うために現金を出す必要があるが、ディーラーに手渡してはいけない。必ず「場」に置くこと。
支払った現金はルーレット台の下にあるスペースにすぐに入れられる(台の上に貯金箱のような溝が開いている)
ルーレットには当たった時の倍率に応じて、最低かけなければいけない枚数がある。
当たった場合にもらえるコインは、ディーラーが手を放すまで触ってはいけない。
当たった時はディーラーにチップを渡す人もいる。もらった方は、もらったということを伝えるために鐘をチンと鳴らす。

…などなど。

慣れれば大したことはないが、最初は戸惑った。


10ユーロでチップを20枚もらったはいいが、2倍のエリア(赤・黒など)は最低5ユーロ(チップ10枚)賭けねばならず、いきなり手持ちの半分を賭けることに。
赤に賭けたが外れてしまい、いきなり次が最終回という事態に。

そこから赤・赤と賭けて奇跡的に2連勝。手持ちチップが30枚になる。
2倍エリアだけでは面白くないので、コーナー(4つの数字の真ん中)賭けに変更。当たれば4倍になる。
チップ5枚ずつ2か所に賭ける戦法で、ビギナーズラックなのか次々と当たり、あっという間に手持ちのチップが100枚(50ユーロ)を超えた。


参加してから約30分でハッピーアワーが終わったので、それを持って切り上げることにした。
1枚1ユーロにして継続も可能だったが、ここら辺が潮時だと判断した。

結局最終的に67ユーロ(チップ135枚で現金化は1ユーロ単位なので1枚はチップとしてディーラーに寄付)に。
なんと わずか30分足らずで約7倍になる という強運。
昨日の嫁さんのビンゴといい、何かいま風が吹いているのかしら…。


ちなみに現金化はルーレット場ではできず、チップ形式でもらって受付で換金する形になる。
この現金チップは別のゲームで現金として使用してもOK。ディーラーに渡せば普通のチップに変換してくれる。


興奮冷めやらぬ中、早めの夕食へ。今日はビュッフェで済ます。

夜19時過ぎにミコノス島に到着。オプションは頼んでいないので、初めて自分たちで行動。
船から街の中心部まではシャトルバスが運行されている。有料だが歩くと遠いので利用せざるを得なかった。
丘の上の風車とペリカンが名物だが、この季節では到着時点で既に暗くなっているため、風車は見ることができず。残念。

夜景が綺麗なミコノス島の夜。


小さな島なので観光もすぐに終了。スノークリスタルなどお土産も一通り済ませたところでカフェで一休み。
ビール&ホットチョコレート。FreeWiFiだったので嫁さんはメールチェックなども。

船に戻る最終バスは夜の11時45分だったが、みんな早目に帰ってきたのか、予定よりもやや早く出航した。3000人もいるのに優秀だな。
トップシーズンはもっと大変なことになってるんだろうなきっと。


今日は夜遅いのでショーはなし。そのまま部屋に入って就寝となった。


明日はピレウス港。首都アテネ最寄の港で、オプションツアーを申し込んでいる。これが最後のオプションツアーだ。
また朝早いのがしんどいところ。

2004年に卒業旅行で来て以来のアテネか…。
あの時はオリンピック前で盛り上がっていたけど、今回は経済状況もよくないし、どんな感じになっていることやら。

過去の記憶と照らし合わせながら楽しんでこよう。


では。

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