【旅行】エーゲ海クルーズ その5

木曜日。クルーズ5日目。

今日はギリシア本当のピレウス港へ7時半頃に入港。
朝食をレストランで食べ、7時半ころに集合場所のシアターに移動。

首都アテネの観光とあって、オプションツアー申込者が今までで一番多かった。
早目に受付を済ませたので、早めの出発のバスに割り振られ、港を後にする。オプションツアーの受付はなるべく早く済ませた方がいい。
後半になると遅刻者を待つ羽目になったり、初日のように人数が合わなかったりして出発が遅れて観光に取れる時間が短くなってしまう。

ちなみにオプションツアー参加者はバス毎に番号シールを身に着ける。


まず最初にバスが止まったのは、第1回の近代オリンピックが行われた競技場。円形ではなく馬蹄形をしているのが特徴。
2004年に来た時は改修工事中だったが、今は綺麗になっていた。まさかまた見ることになるとはねえ…


続いて本日のメイン、アクロポリスの丘へ。あの有名なパルテノン神殿がある丘である。
元々は30を超える建物が丘の上に存在していたというが、今では3つしか残っていない。

一つ目は アテナ・ニケ神殿
紀元前424年に完成した、別名「翼なき勝利(ニケ)の女神」と呼ばれる神殿で、勝利の女神がどこにも逃げないようにと女神の翼を切り落として祀ったとされている。
ちなみに、NIKEのスウィッシュマークはこの「勝利の翼」をイメージしたもの なのだとか。知らなかった…


二つ目は エレクティオン。紀元前408年完成。


そして最後の一つが パルテノン神殿。紀元前432年完成。
当時は神殿内部にアテネの守護神アテナの巨大な像が安置されていたというが、現在は破壊されてしまっている。
当時の姿を取り戻すため、大規模修復工事が進行中とのことだが、8年前もそんなことを言っていた気がするんだが…。


ガイドさん曰く、建物などが美しく見えるポイントとして7対1という黄金比があるとのこと。
例えばパルテノン神殿の横幅が70mに対して、柱の高さが10mとか。色々なところでこの7対1の比率が使われているため、全体として整った印象を受けるんだという。


今日のガイドさんはいかにもギリシャ人といった顔立ちの女性で、鼻が高くて壁画からそのまま出てきたような雰囲気。そしてとても聞き取りやすい英語を話す。
オリンピアではドイツ語グループと半々だったので説明も倍の時間を要したが、今日は英語のみのグループだったので余裕を持って説明してもらえた。
他のバスでは英語と他の言語のミックスもあったので、その観点からも早目の受付がおススメ。



アクロポリスの丘の上で一通りの説明を聞いた後、解散して約50分程の自由行動。
それぞれに写真を撮ったり丘の上からの景色を楽しんだり。

この自由行動時間内でショッピングも済ませる必要があるため、早めに丘を降りて土産物屋を物色。
ギリシャはジュエリーのデザインで有名で、街中にはジュエリーショップが溢れる。ブランドとしてはフォリフォリが有名。
その他の世界的に有名なブランドも、ギリシャ伝統のデザインを参考にしているんだとか。


ただし、だからこそ偽物も多く出回っているらしく、街中の店では偽ブランド品を格安で売っているような悪質なところもある模様。
自分たちは今回は貴金属には興味がないので関係ないが、お好きな方はくれぐれもご注意を。

ガイドさんが安心して買える店を紹介してくれたが、正直値段に関しては疑問が残る。
貴金属の値段はよくわからないが、いつも買っているスノークリスタルには12ユーロという 馬鹿げた値札 が付いていた。
経済状況からインフレなのか?と一瞬思ったが、試しに他の店を覗いてみると3〜5ユーロで売っている。

これもある種旅行会社とグルになった悪徳商売なんじゃないか?との疑いを持つ位。
旅行慣れしていない人はガイドさんの言葉を真に受けて、他の店は覗かないだろう。
先日も書いた通り、各種オプションツアーはあくまで地元の旅行会社の主催であり、
MSCは仲介しているだけなので、ツアーの中身が保証されているわけではない
こういうこともあるので、偽物がなさそうなお土産であれば、色々と見て回った方がいいと思う。


逆に言うと、MSCが直接関わっている商品やサービスはそれなりに信用できるなというのがここまでの感想。
各種イベントにせよ、免税店の販売価格にせよ、飲み物などの値段設定にせよ、お客様に楽しんで頂けることが第一ということで、あまりその部分で利益は求めていない様子。
楽しんでもらって、リピーターや口コミで参加者を増やし、そもそものクルーズ料金で元を取ろうというビジネスモデルなように思う。

時計などもかなり安く売られていて、免税の上に30〜40%OFFの商品も多々。
まとめ買いすると更に安くなるというセールも日によって商品を変えて行われていたりするため、興味がある人は細かくチェックしてみるべし。


ゆっくりと買い物を済ませ、バスでピレウスに戻る。
希望者はアテネに残ることもできたが、帰りが面倒なのでやめておいた。

ただし、船には戻らずにピレウスの街で下車。街の中を散策。
港町らしく魚市場があったりするが、雰囲気はヨーロッパというよりもアジア系の香り。トルコに似た雰囲気かも。


特に見るべき観光名所もなかったので1時間程で終了。歩いて船に戻る…が、滅茶苦茶遠い…。
見えているのに全然入り口に辿り着かない。炎天下の中30分位歩いて到着。

船着き場はヨーロッパでも屈指の規模と言うだけあって、空港のような設備が整う。
免税店も幾つかあったのでアテネギリシャTシャツを記念に購入。


乗船して昼食。今日もレストランで選択式のコースメニュー。
午後は久しぶりにゆったりとした時間。ベッドで一休みして一昨日から今日にかけてのハードスケジュールの疲れを癒す。


夕飯はインフォーマルデー。ジャケットを着込んで席に着く。
ただ、初回のインフォーマルデーよりもちゃんとドレスコードを守っている人の数が少なかった。大分慣れてきたからかな。


夕食後はショータイム。今日のテーマはパイレーツ。パイレーツオブカリビアンの音楽などに合わせダンスや歌などが披露される。


本ステージの前にはキッズチームによるダンスもあって可愛らしい。
MSCムジカには年齢別にキッズクラブが3つ用意されて、歴史的観光名所に興味のない子供達も楽しめるようになっている。
そもそも17歳以下の子供はクルージング自体が無料という太っ腹っぷり。子供がいる家庭にはさぞかしありがたいことだろう。

ショーも毎日あるけど、それぞれテイストが違って飽きないね。よく工夫されていると思う。


ショー後はウインドウショッピング。

時計コーナーに一つ気になる時計があったが、踏ん切りがつかず今日は購入せず。
アメリカのFossilというメーカーのもので、自動巻きの機械式。中央部がスケルトンになっていて中の動きが見える仕組みが特徴的。

調べたところによると、今年の新作モデルで、楽天等の最安値よりもさらに1万円位安く購入できる模様。
オシャレだし安いし機械式はまだ持ってないのでその点では言うことはないのだが…引っかかっているのは アメリカブランド というところ。
何故イタリア、ギリシャクロアチアを回るクルーズなのにアメリカの時計を買うのかと…。そこは欧州ブランドでしょうと。

ただ他のブランドではあまりいいものが見つけられなかったんだよね…。何だかんだ時計も10個位持ってるし。
典型的なタイプはある程度揃ってるから。機械式入門としていいかなと。

もう少し考えよう。


深夜はMSCエンターテイメントチームとダンサーズのコラボによるイベントに参加。

エンターテイメントチームは船内のありとあらゆる出し物に絡む集団で、若くてユニークな人が集まっている。
ショーの前座からビンゴやゲームの進行、ダンスの先生役などなど活躍は多肢に渡り、乗船中一番見かける顔である。

ショーの前座に登場したエンターテイメントチーム。


ダンサーズのダンスが間近に見られそうだったので参加したが、ダンサーズがいたのは最初の5分位だった。
後は集まった観客を2分してのチーム対抗形式のゲーム大会。

大声を出してどちらが大きいかとか、代表者によるフラフープリレーとか…。代表者による即興女装コンテストも。
最後は日本でいうジェンカのようなダンスでその参加人数で競う。


結局勝負は引き分けというありきたりな結末になったが、そのままみんなダンスステージに残って踊る踊る…。
結構激しい踊りなのに、年配の方も積極的に参加していたことに文化の違いを感じる。日本のオジサンオバサンなんてまずいないね。
(ただし、昨日紹介した「ミスムジカ」に選ばれた強烈なオバサンだけは別格。最初から最後まで 最前列で踊り続けていた。凄い…)



日付が変わってからようやく解散。
諸事情によりPCを持っていっていたので踊りには参加しなかったが、それでも結構はしゃいだので疲れたわ…


さて。明日はコルフ島。

ヴェネツィア帝国の支配下にあった時間が長く、ギリシャ本土とは一風異なる文化を持つ。
西ヨーロッパの香りがする旧市街は世界遺産に登録されている。

小さな街なのでオプションツアーは申し込まず。自力で観光する予定。
とりあえず体力回復のために早く寝なければ。


では。


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