1ヶ月の出来事(前編)

お久しぶりです。約1ヶ月ぶりの更新となってしまいました。
いつの間にか訪問者数も10万人突破してるし…

毎日更新を楽しみにしていて頂いた皆様(いるかどうかわかりませんが)、本当に申し訳ありません。
なかなかに仕事が忙しく、週末も予定がビッシリで書く気力が湧きませんでした。
ここ1ヶ月の出来事をザッとまとめてご連絡します。


さて、まずはクルーズから帰ってきた週の火曜日、War Horseという劇(ミュージカルではない)を嫁と観に行った時の話。

原作は小説で、映画化もされて今年日本で公開された有名な作品。
劇は大人気で2か月先程でないとチケットが確保できないほど。
自分たちのチケットも約2か月前に取っておいたもので、クルーズのドタバタで危うく忘れてしまいそうだった。

New London Theatreという劇場。そんなに大きくはないが、逆に臨場感があってよい雰囲気。前から3列目位で大迫力。
ストーリーは仔馬から育てた馬が軍馬として連れて行かれてしまって、その馬に会いに行くため自分も戦争に行く…という話。
ここでの戦争は第一次世界大戦を指す。

もちろん馬は実物ではないんだけど、4人がかりで動かすその様はまるで本当に生きているかのような迫力。
芸術的な動きで感動した。
この動きだけでも見る価値ありだと思うので、機会があれば是非見てみて欲しい作品の一つ。


ところで、日本で戦争と言えば何を思い浮かべるだろうか?
恐らく10人中9人は第二次世界大戦になるだろう。

翻ってイギリスはどうか?

面白いことに第二次ではなく 第一次世界大戦 になるのである。The Grate Warと言えば第一次世界大戦を指す。
英国の戦死者は、第一次世界大戦70万人、第二次世界大戦26万人と圧倒的に第一次の被害が多い。

第一次世界大戦終戦記念日は11月11日。
毎年その時期になると、戦争被害者のための募金として、造花の赤いポピーが街角で売られるようになる。
日本の赤い羽根募金のような感じで、皆がそれを胸につけてあるく。BBCのアナウンサーも、スポーツ選手も。
なんとサッカーのユニフォームでさえ、この時期だけは特別バージョンになって 胸にポピーがプリントされる のだ。

8月の第二次世界大戦終戦記念日には何もなかったのに…と思ったが、逆に言えば日本でも他の戦争の終戦には何もしないな。
国によって立場が違うから、勝った戦争の時は何もやらないのが普通なんだね。

これがそのポピー。針ではなくて"かえし"のついたプラスチックの棒がついてる。


本当にそこら中にいるので、付けてないと何となく罪悪感が。
War Horseを観た後にも出口で売っていて、その時はそんな文化を知らなかったが戦争被害者のための募金という趣旨は説明で理解できたので買っておいた。

翌日から胸に付けて出社したのは言うまでもない。


11月上旬にはATPツアーファイナルの決勝戦を観に行った。
男子テニスのその年の獲得賞金上位8名のみが出場できる、その年の最強選手を決めるシーズン最終戦

会場は数年単位で持ち回りだが、ここ5年間はロンドンで開催されている。
つい最近2015年までの契約延長が発表され、引き続きロンドンで開催されることになった模様。

今年の参加選手は以下の通り。
ジョコビッチセルビア
フェデラー(スイス)
・マリー(イギリス)
フェレール(スペイン)
・ベルディハ(チェコ
・デルポトロ(アルゼンチン)
・ツォンガ(フランス)
・ティプサレビッチ(セルビア

ランキングではナダルも資格があったが、怪我のため辞退してティプサレビッチが繰り上がり。

そして決勝戦ジョコビッチフェデラー という世界1位と2位の最高のカード!
こんな試合が生で観られるなんて…。日本では絶対に無理だろうな。

しかし…見るまでにすんなりと行かないのがUKクオリティ。

チケット自体は夏前に早々に予約しておいたのだが、試合が近づいてもチケットが送られてくる気配がない。
HPを見ても、イベント主催者はしばしば3〜5日前にならないとチケットをリリースしないことがありますとの記載のみ。

月曜日の試合に対して、チケット発送の連絡が来たのは金曜日の早朝という体たらく。
しかもサインがいるから家にいろとの指令。

仕方なく嫁さんにいてもらうように依頼。外出の予定をキャンセルしてまで家で待機してもらう。

配達追跡機能付きの郵便だったので、WEBで逐一状況をチェック。
そして10時半頃ステータスが「Delivered」に。すぐに嫁さんに確認。

…が、「え?届いていないよ?」の回答。


あれ?おかしいな…。WEB上は確かに配達済になっているんだが…
そうこうしているうちに電子サイン(受取時に受領者が書いたサインをスキャンしたもの)もアップされた。

そこには…見たこともないサインと、「Poul」というPrinted Name(正式な名前)が…



…誰やねん!!



と言うわけで、Royal Mailのカスタマーセンターに電話。
序盤はテープが流れて、自分のリクエスト内容に合わせて番号を押していく。日本と同じスタイル。
途中、追跡番号を「喋って」登録するという箇所があり、アルファベットと数字の組み合わせの番号を電話口から喋る。

しかし…
「申し訳ありませんが、認識できません。」

ええ〜?アルファベットと数字だけなのに…。
何回やってもだめで、3回やったところでお掛け直し下さいになってしまった。

止む無くナショナルスタッフを呼んできて、事情を説明してトライしてもらう。
すると…一発クリア!!

うーん…差がわからん…。ちょっとショック。
日本人にはわからない差があるんだろうなあ…

兎にも角にもテープ音声をクリアしてオペレータに繋がった。
事情を説明すると、調べるからちょっと待ってくれとのこと。試合が近いことを伝え急ぐように指示。

約1時間後にコールバック。

「この追跡番号の郵便は、東ロンドンの方に配達されている。郵便番号EC方面だ。」

は?どういうこと?うちは北ロンドンで郵便番号はNWだけど…?


どうやらチケット会社から送られてきた追跡番号そのものが間違っている模様。もう何が何やら…。

今度はチケット会社に電話。
事情を説明すると、明日までに連絡するので待ってくれとの回答。おいおい、大丈夫か?明日土曜日だけど?


不安な気持ちでいたが、電話を切った1時間後にメールを受信。


「あなたのチケットは当日チケットオフィスで受け取って下さい」


なんじゃそりゃ…。あの発送メールは一体何だったのか…。
内容から考えて、確実にシステムで発送しているはずなのに。人間もシステムも信用できんとは(笑)

まあ「フィーリング」の国だから仕方ないか。


幸い、チケットセンターは試合会場の真隣で時間のロスはない。嫁さんに少し早めに行ってもらうことにした。
後で聞いた話だが、同様の客が他にも多数来てたらしい。


試合会場はO2アリーナと呼ばれる室内コート。

中に入ると掲示板に本日の対戦が。気分を盛り上げる。


売店でパンフレットとバスタオルを記念に買ってコート内へ。あ、もちろんビールも。サッカーと違って会場内持込可だった。

席はかなり上の方だったが、傾斜が急なので特に見づらさは感じられず。


室内ということを最大限に活用し、演出が凄い。
コート自体をスクリーンにするという発想には驚いた。見えるかな?


シングルス決勝の前にダブルス決勝。
インドのブパシ・ボパナ組とスペインのグラノラス・ロペス組。

ブパシってまだやってたのね…。もう40越えてたような…。昔よく日本の女子選手と組んでミックス出てたよね。

ダブルスのルールは簡素化されていて、40−40になったらレシーバーチョイスによるディシジョンポイント。
要するにレシーバー側がサイドを決めて、その1点を取った方がゲームを取るというルール。
そして、1セットオールになったら、ファイナルセットは10ポイント先取のタイブレーク

試合が長引いてシングルスに影響を与えないための措置だが、ダブラ−としてはダブルスが軽視されているのは少しさびしい…


試合は1進1退の展開でフルセットまでもつれた結果、スペインチームが初優勝。
男子ダブルスとしては珍しく雁行陣スタイルだったのがいかにもストローク重視のスペインっぽい。
ラケットの進化でボレーの"早さ"がストロークの"速さ"に対して優位性がなくなってきてしまってるんだよね…。
ボレーヤーとしてこれも悲しいわ。


そしていよいよ始まったジョコビッチフェデラー
ウインブルドンのヒーロー・フェデラーの人気は凄く、会場も超満員。凄い声援だ。
うちの嫁さんも大のフェデラーファンなので、興奮気味。

遠目からでも十分誰だかわかる見慣れたフォームの2人。


試合はフェデラー攻勢で進む。特にフォアハンドが絶好調で、最初の9ポイントを連続で取る。
1ブレイクを含め3−0まで一気に持っていったが、そこは流石のジョコビッチ
堅実なプレーで徐々に盛り返し、とうとうタイブレークへ。

タイブレークも両者譲らず進むが、最後はジョコビッチが押し切って8−6で制す。
勝戦と言えど、3セットマッチなのでもう後がないフェデラー

第2セットも序盤はフェデラーが攻め、5−3アップでサービングフォーザセットを迎える。
40−15で2本のセットポイントを奪い、これは流石に勝負あった…かに思えた。
しかしそこでも諦めないのがジョコビッチ。セットポイントを凌いだだけでなく、そのままブレークに成功。


次のサービスもキープして6−5でフェデラーサーブ。2セット連続でタイブレークか…と思わせて、ジョコビッチのスーパーカウンター炸裂!!

柔らかい体を存分に生かしたありえない角度からのパッシングがダウンザラインに決まり、勝負あり。


フェデラーの今大会7回目の優勝を拒み、ジョコビッチが2008年以来2回目の優勝を果たした。


スピーチではお互いの健闘を称え合い、今年限りでの引退も囁かれていたフェデラーも来年ここに戻ってくる宣言!


どうせならフルセット観たかったが、既に11時近くになっていたので、フルセットだと帰れなかったかも。
世界最高峰のテニスを生で観ることができて本当に感動した。錦織も来年はこの舞台に辿り着いて欲しいなあ…


<今日の英語>−会議の目的設定ー

The aim of this meeting is to 〜
今日の会議の目的は〜することです。

On the agenda, today are the following points for discussion.
アジェンダに従い、今日の議題は以下の通りです。



1ヶ月を1回で振り返るには無理があった…。
また明日にでも続きを書きます。


ではでは。

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