プレミア観戦 Tottenham対Fulham

約2週間ぶりのブログ更新。今日はプレミア観戦第3弾。
トッテナム・ホットスパーフルハムのロンドンダービー @ホワイトハートレーン

今年はプレミアに所属するチームがロンドンに6チーム。(アーセナルチェルシートッテナムフルハムウエストハム、QPR)
チェルシーとQPRは既に見たが、今回は一気にトッテナムフルハムを見ることができる。

チケットは2月上旬に購入しておいたのだが、元々の試合日は3月16日(土)。
しかし、トッテナムがEL(ヨーロッパリーグ)で勝ち進んだ関係で、3月14日(木)にミラノでインテルと試合をやることになってしまい、
その結果プレミアの方の日程がズラされて17日(日)の開催になった。

トッテナムファンのナショナルスタッフにスタジアムへの最寄駅を聞いた時にその事実を知ったのだが、
聞かなかったら100%土曜日にスタジアムに行っていた自信がある

危なかった…


その時ナショナルスタッフが
「俺達は木曜日に試合をしたから絶対日曜日のはずだ」
と言っていたが  「俺達(we)」 という表現がいかにも地元意識と言うか、「うちのチーム」という地元愛が感じられるなと思った。

トッテナムのホームスタジアム、ホワイトハートレーンはロンドン北部に位置する。
自宅から距離的には遠くないのだが、電車の接続が悪く、1時間位かかってしまう。なので車で行くことにした。

スタジアム近辺は住民以外駐車禁止の措置が取られるが、少し離れれば日曜日なので普通に止められるし
(普段駐車禁止や有料のエリアも、日曜は駐車可能なところがほとんど)
ナビによると30分弱で着くし、満員電車にも乗らずに済むから遥かに楽だなと判断。


トッテナムというチームは、同じロンドンでもチェルシーアーセナル程の知名度はないと思う。
特に日本では相当なサッカー好きでないと、聞いたことすらほとんどないのではないか。
その昔、「トサカ頭」で一世を風靡した当時日本代表だった戸田和幸選手が所属していたので、当時からのサッカーファンには多少馴染みがあるかな?

レッズにいた三都洲アレサンドロもチェルシーからオファーが来ていたが、英国の労働ビザが取れず、その結果レッズに入団したという経緯があるため、
コア目なレッズサポーターも多少知ってるかも。
(英国のビザは厳しく、直近何年間かで代表戦の何割に出場のような基準があるらしい。当時三都洲は帰化したばかりで代表歴が浅かったためNGだった)


ただ、ここ数年はプレミアでも好成績を維持していて、去年自分が赴任した当初は プレミアの首位 を走っていた。
最終的には4位となってしまったが、クラブの財政的な面からみれば、大健闘といえる順位だと思う。

去年のレドナップ(現QPR監督)から若手のビラス・ボラスに引継ぎ、戦略的には継続路線。
年齢的にも若めの選手が多くて、可能性のある発展途上のチームという感じで、個人的にはかなり好きなチーム。


スター選手は何と言っても ガレス・ベイル

レアルやバルサからも狙われているウインガーで、左利きでウエールズ代表というマンUのレジェンド・ギグスとの共通点が多い選手。
プレーはギグスよりももっとパワフル。そしてスピードも抜群。ブレ玉シュートが体幹の強さを物語る。


最近調子を上げていて、現時点での世界最高のプレーヤー だと思う。

ここ最近のプレーはメッシやCロナウド級、いやチーム状態を考えると彼らを凌駕していると言っても過言ではないと感じる。
なにより見ていて楽しいし、ボールを持ったら「何かやりそう」な雰囲気がある。

パワーのあるメッシというか、左利きのロナウドというか…。スケールのデカさは相当なもの。
もっと世界的に陽の当たるビッグクラブで見てみたい思いもありつつ、
昨冬に数々の大型オファーを受けつつもトッテナム愛を貫き契約延長にサインをする男気も合わせての魅力という部分もあるので、非常に難しいところ。

ギグス同様、代表では大きな活躍はできそうにないので、クラブチームでは頑張って欲しいけどなあ…
ともあれまだ23歳。これから絶対に大物になる選手 なので、お見知りおきを!


さて、ベイル愛はその辺にして、観戦記。

15時のキックオフだったので12時半頃に家を出発。30分弱でスタジアム周辺に着き、駐車禁止エリアを気にしつつ、1kmほど離れたところに駐車。
そこから徒歩でスタジアムに向かう。

チェルシーよりもQPRよりも、もっと「街に根付いたチーム」ということがよく感じられ、
1kmの道中、ありとあらゆるところにスパーズのエンブレムを見かけることができた。

途中、ガソリンスタンド跡っぽいところに構えられていたオフィシャルショップに立ち寄り、ポロシャツ(自分)とタオルマフラー(嫁さん)を購入。

これは表に出てた出店。裏にちゃんとした建物の店がある。


そしてその隣の屋台的な店で昼食。ホットドックとチップス。ボリューム満点。


店の雰囲気も、メニューも、味付けは全て自分でやるというスタイルも、チェルシー、QPRの時と同じ。
これが英国のサッカー観戦スタイルなのか?


今日はロンドンダービーとは言え、相手がロンドン中央部にあるフルハムなので、道行くサポーター達もさほど血気だった感じではない。
しかし、これが同じノースロンドンのアーセナルとなると 相当なライバル意識 があるらしく、
ショップ(オフィシャルではなく出店のようなところ)にはこんなTシャツが。


直接的過ぎ(笑)

色々サッカー見てきたけど、こういうのは初めて見た。
でもこれ着てロンドンの街は歩けないなあ…(ロンドンで一番サポーターが多いのはアーセナル)。


そしてやってきました、ホワイトハートレーン


1899年完成のスタジアム。19世紀にできた と考えると凄い歴史を感じてしまう。

収容人数36000人程度の小さ目のスタジアム。
そのため、クラブは新スタジアムの建設を決定し、既に工事が進められている。

これが新スタジアムのイメージ。新しくなってからまた来てみたいなあ…


席は最上段。2席続けてはここしか空いてなかった。1カ月前でその状態というのが凄い。


とりあえず記念撮影。


アップ中のベイル。
左には トーゴ代表・アデバヨールイングランド代表・パーカー、ベルギー代表・デンベレ などの主力選手の姿も。


選手入場後の整列。一番右にマスコットの鳥(笑)
今日はデフォー(イングランド代表)とか、デンプシー(アメリカ代表)はベンチ。167cmのチビッ子スピードスター・レノン(イングランド代表)はベンチ外(怪我)。


一方のフルハムも、かつてトッテナムで活躍し、マンUから移籍したブルガリア代表のベルバトフや、
アイルランド代表100試合超のレジェンド、ダミアン・ダフ
そしてGKには日本でもお馴染み、1997年からプレミアでプレーするオーストラリア代表のシュオーツアー(こちらも100試合超のレジェンド)など、
派手さはないが経験豊富な実力者を揃える。


スタジアムの雰囲気は良好。ただ、スタジアム自体もそうだが、チェルシー、QPR、トッテナム共に雰囲気は似ていると思った。
Jリーグだと、各チーム独特の応援が色々あって面白いのだが、プレミアはどこのチームも同じメロディーを使ったチャントが多い。
リバプールユルネバくらい?でもあれだって他のチームも歌うしねえ…
ロンドン外のチームだとまた違うのかしら。


試合は開始早々に相手のミスからトッテナムがチャンスをつかむが活かし切れず。
全体的に試合を支配しつつも雨の影響もあって最後のパスが繋がらず、決定的なチャンスには結びつかないまま0-0で前半終了。

後半に入り、綺麗な崩しから最後はベイルがフリーでシュート…もキーパー正面。
…からのカウンターで右サイドからの折り返しをベルバトフが柔らかく流し込んでフルハム先制!!あっという間の先制劇!


静まり返るスタジアム。湧くフルハムサポーター。


あんなに静かになったスタジアムは初めてだった。よく考えたらホームチームが点を取られた試合は欧州生観戦で始めてだった。
(プレミア2試合だけでなく、バルサヘルタ・ベルリンも)

フルハムは点を取ったシーン以外ほとんどチャンスらしいチャンスは作れなかったが、唯一のチャンスをものにする勝負強さ。
冷静に決める ベルバトフの上手さ が光った。

ベイルは「剛」の選手だが、ベルバトフ前にも書いた通り「柔」の選手。

ピッチ上で誰よりも強いのはベイルだったけど、誰よりも「上手かった」のはベルバトフ だった。
トラップもドリブルもパスも全てが柔らかく、足に吸い付くよう。
身体は細いのになんか「ゴム」みたいな柔らかさ。相手DFの当たりも柔らかくいなす。
あの柔らかさと冷静さでプレミアの得点王取ったんだなあ…。

あれなら日本人にもできそうに思うから、ああいうFW育ててみればいいんじゃないかな。
もっと取り上げられていい選手だと思う。パワー&スピード万歳の報道一辺倒じゃ面白くないよ。


ホームで負けられないトッテナムはデフォーやキャロルを投入して攻めに出る。
チャンスも多く作るものの、最大のチャンス、右サイドからベイルのグラウンダークロスを至近距離でデフォー!がシュオーツアーのスーパーセーブに阻まれ万事休す。

ほぼ同じような展開で決めたベルバトフ、決められなかったデフォー。
柔らかく浮かせて流し込んだベルバトフ、豪打してキーパー正面だったデフォー。
そこの差かなあ…



結局1-0で試合終了。ベイルも不発。
ちょっとシュートが浮き気味でナックルしきれなかったかな。

帰路はスタジアム周辺の道路混雑がひどく、むしろ歩いた方が早い感じだった。
遠くに(家には近くに)止めたので、大分時間が稼げた。それでも渋滞はしたが、試合終了から1時間程度で帰宅。
無駄なく充実した試合観戦だった。



<今日の英語>−会話のきっかけ−

What did you get up to at the weekend? : 週末どうしてた?
How's work going? : 仕事はどうよ?
How are the family? : ご家族はどうしてる?


先日英語のテキストが1冊終わったので頭から見直し。



テレビではATP BNP PARIBASの決勝戦ナダル対デルポトロ。現時点で3セット目、ナダルの5-3、1ブレイクアップ。
今大会はデルポトロがよくて、マリーとジョコビッチのビッグ4の2人を倒して決勝へ。
今年はビッグ4に割って入るか?

サイズは一番あるから、ポテンシャルはあるはず。ヘビースピン全盛の時代で、珍しいフラッターなので応援してる選手の1人。
2009年USオープンチャンプがフロックでなかったことを証明して欲しい!


さて。また明日から1週間。
まだ有休が残っているので、どこかで使ってゴルフでもいくつもり。天気と相談かな。

ではでは。

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