【旅行】 アイルランド&北アイルランド その1

2013年のイースター休暇はアイルランド北アイルランド旅行。

イースターとは日本語で復活祭を意味し、キリスト教の祝祭のひとつ。
イギリスだけでなく欧州各国をはじめ世界中のキリスト教国で広く国民の祝日として扱われている。

春分の日を過ぎた後、最初の満月を迎えた次の日曜日」という定義になっているため、毎年日付が流動的になるのが特徴。
今年は3月31日だが、去年は4月8日だった。

イギリスではその前後の金曜日と月曜日を祝日と定め、イースター休暇と呼ばれる唯一の統一された長期休暇となっている。日本のGWのようなもの。


去年はトルコに行って気球や水タバコに挑戦したが、今年は UK制覇 という目標でアイルランド島に渡ることにした。
行程はロンドン⇒飛行機でダブリン(1泊)⇒電車でベルファスト(1泊)⇒飛行機でロンドンという2泊3日。

飛行機は行きはアイルランド発祥のライアンエアー、帰りはイージージェット
予約したのがイースターが近づいてからだったので往復で1人約130ポンドとちょっと高めになってしまった。

アイルランド島は島の大部分を占める南のアイルランド共和国と、北部の北アイルランドの2か国から成る島で、
北アイルランドイングランドスコットランドウエールズと共にUKの構成国である。


スコットランドは出張で、ウエールズ全英女子オープン観戦後に車で立ち寄ったことがあるので、今回の旅行を持ってUK全国制覇となる。


飛行機は8時過ぎの出発と格安航空にしては遅め。
もっと早い便もあったが、アイルランドはあまり見るところがないと聞いていたのでのんびり行くことにした。5時半頃にシャトルバスに乗って空港に向かう。

やや出発が遅れ、ライアンエアーにしては珍しくファンファーレなしの到着。

ダブリン国際空港は国際空港と言えども小規模。


空港内の案内表記に アイルランド語 が使われていて、わずか1時間ちょっとのフライトと言えど別の国に来たことを実感させられる。
もちろん英語も通用するが、公式にはアイルランド共和国の第一公用語アイルランド語ということになっていて、EU公用語の1つにもなっている。

こんな標識も発見。Londonまではわずか595km。東京から青森位の距離 しかない。


空港からはシャトルバスで移動。1人6ユーロ。
使われているバスはロンドンの2階建てバスと同じもので、隣国だな〜と思わせる。


ダブリンの中心部まで約40分程で移動。
まずは明日の電車の切符を受け取りにコノリー駅に向かう。ネットから予約しておいて、駅の自販機で受け取れる。こういうサービスは欧州は進んでるね。

駅ビルもトラムも最近できたもののようで、かなり近代的な造り。
街並みもロンドンよりも東京に近いようなイメージで、大通り沿いを中心に先進的な雰囲気が漂う。
ロンドンはむやみに新しいものを作らないが、ダブリンはそんなことはないらしい。


無事に切符を受け取って、昼食を取るために街の中心部を散策。

ただ、アイルランドではイースター前のハッピーフライデーは全体的に店が休むらしく、何となく閑散とした感じ。
PUBも(表記はBARが多かった。ここはイギリスとは違うところ)軒並み閉まってた。
まあPUBが閉まっていた衝撃の理由は夜に知ることになるのだが…


一番大きな通りはオコンネル通り。
やたら立派な作りの中央郵便局もこの通り沿い。


マックやバーガーキングなどのファストフードは開いていたが、着いて早々ファストフードじゃねえ…ということで、
レストランやPUBが集まる繁華街、テンプル・バーエリアへ移動。

しかしここもほぼ全滅…。


数少ない開いている店の中から、アイリッシュフードが食べられそうなレストランへ。
そして トラディッショナル・アイルランドブレックファスト を注文。


…まあ、ほぼイギリスと同じ だね。味はよかったけど。


お腹も満たされたところで観光開始。
ダブリン最大の見所といえば、なんといっても GUINNESSビール工場 である。

世界中で愛される黒ビール・ギネスはアイルランド発祥で、ここダブリンのセント・ジェームズ・ゲート醸造所で1759年から造られ続けている。

しかし、その工場も今日はお休み。明日に回すことにした。
チケットはネットで事前購入すると10%オフになるのでおススメ。ここを見ていなかったら休みも知らなくて向かっていたと思う。危ない…。


と言うわけで、今日は欧州のどの都市でもお馴染みのHopOn-HopOffの観光バスに乗ってガイドを聴きながら街を回ることにする。

2日間使えて18ユーロ。1周約1時間半のバスの旅。途中のバス停での乗り降り自由。
とりあえず最初は1周回ってガイドを聞いて、街の全体構成と見所を押さえる。

ダブリンの街を南北に分かつリフィー川。


窓のないアイルランド銀行(Bank of Ireland)。


クライスト・チャーチ大聖堂。


営業してないけどギネス工場。


ダブリン動物園近辺も。


等々ザッと回ったところでバスを降りて歩いて観光開始。


まず向かったのは創立は1592年アイルランド最古の大学、トリニティ大学。創設者はイングランドの女王エリザベス1世
欧州にてTOP10にランキングされる ヨーロッパを代表する名門大学 のひとつ。世界大学ランキング43位。(東京大学は27位)


有名なのは構内にある図書館。
大学に入るのは無料だが、図書館は別途入館料が必要。

イギリス、アイルランド両国で発行された書籍について、全てを無償で請求できる権利とともに、自由に複写する事ができる特別な権利を有するらしい。

蔵書室は圧巻の規模。


館内には土産物屋もあって、完全に観光名所になっている。
トレーナーやTシャツ等々が売られているが、自分の前の客なんぞ200ユーロ位買い込んでいた。他に買うものあるだろうに…


大学をあとにして歩行者天国になっているグラフトン通りを歩く。
イースター中ということもあって一通りは多い。テンプル・バー周辺に比べると開いている店が多かった。


ディズニーストアもあって、ミッキーもアイルランド仕様。


そのまま歩いてダブリン城へ。名前の割に大したところではないようなので、外部から写真だけ撮って退散。


バスでも通ったクライスト・チャーチ大聖堂。


アイルランド島最大の教会、1191年創立の聖パトリック大聖堂。


2つの大聖堂が1つの都市にあるということはほとんど先例がないらしく、設立当初はかなり対立もあったようだが、
現在はそれぞれ異なる役割を担うことによって共存を果たしているという。

聖パトリック大聖堂の内部。所謂大きな教会といった感じ。


この間、全て徒歩だったが、最後は再びバスに乗って中心部へ戻る。夕飯の時間だ。

テンプル・バーエリアにてレストランを探す。
昼間よりも開いている店が多いが、相変わらずPUBは閉まっている。

そしてふと目に入ったレストランの張り紙で、その理由を知る。


「今日はアルコールのサービスはできません。これは法律です。」




…マジか!?



アイルランドに来て夜にギネスもウイスキーも飲めないとは…。残念すぎる。
なんというタイミングの悪い時に来てしまったんだ…。そりゃPUBも営業しないわなあ…ギネス工場も…

スコットランドにいた時に、朝10時半まで酒の販売禁止というのは経験したが、1日売っちゃダメというのは初めてだ。


仕方なくギネスは諦めて、食事を楽しむことに。

アイリッシュフードのレストランでビーフシチューと悩んだ挙句、フィッシュ&チップスをチョイス。
ギネスで煮込んだシチューはアイルランド料理として有名なのだが、それは明日食べるとして、アイルランドのフィッシュ&チップスをイギリスのものと比較してみたくなった。


味は…まあ普通。衣がちょっと厚めでイマイチだったかも。
そしてデザート。チーズケーキ…を頼んだはずだが、味はどうみてもチーズではない。コーヒームース?でもこれは絶品だった。


ホテルまでは徒歩で移動。20分位。


昔の大邸宅を改造して作ったものということで、部屋は立派な作り。雰囲気もよい。


そして何と言っても天井が高い!寝ていて落ち着かない程の高さだった。


見所が少ないと言われていたダブリンだが、実際に回ってみると結構色々あったなという印象。
テンプルバーがもっと活気に溢れていたらもっと面白かっただろうになあ…。明日は昼に出ちゃうから夜の盛り上がりは見れないし。残念。


さて。明日はいよいよギネス工場。
世界でも特徴的な黒スタウトビールの総本山がどのように運営されているのか、またお土産も色々と凝ったものがあるみたいなのでそっちも楽しみだな。


では。

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