【出張】 バルセロナ その2

バルセロナ2日目。今日からお仕事。

今回の客先はホテルから歩いて10分位。朝のバルサの雰囲気を楽しみながら通勤。

気温は結構寒く、お客さんも今は珍しく寒いと言っていた。
普段はもっと暖かく、上着がいらない位だとか。


今日一日で見て、聞いて、感じたスペイン(バルセロナ)の特徴は

1.近代的な街並み
 ロンドンよりもずっと新しく綺麗で明るい。
 かといって東京のように密集した大都会というわけではなく、よく考えられた都市計画の下、開発された街というイメージ。
 道も太いし、碁盤の目のように綺麗に道路が走ってる。小さいながらも公園や緑も随所に。
 4〜5年前に開通したというトラムも、最新型の車両でとても静か。
 ロンドンの歴史ある、重厚なかつ自然に囲まれた街並みも大好きだけど、これはこれでなかなかよい。
 ロンドンと東京の中間位の発展具合かな。

2.日本車がほとんど走っていない
 これは驚いた。車好きなので(卒論は「自動車の歴史」)、外国に行くとついつい車に目が行ってしまうんだけど、
 昼食を食べたレストランから戻る途中の約10分間、走る車、ところ狭しと並ぶ路駐車を合わせて、たった1台しか出会わなかった。
 ほとんどが欧州車。それでも日産の工場があるらしく、一番多いとのこと。
 世界中どこの国に行っても日本車は大人気なので、結構なカルチャーショックを受けました。
 何か理由があるのかしら?EU外の国にとって不利な法律があるとか。

3.「食」を大事にする
 昼食は1時間半が標準。ランチメニューなのに、2品+デザートが普通とのこと。
 遅めに食べ始め、ワインと一緒にゆっくり楽しみ、そしてシエスタ(昼寝)。
 今日行ったレストランでも、スーツ姿のサラリーマン風のグループが普通にワインを飲んでいた。
 そして自分たちより前に店にいたのに、帰るときにもまだそこにいた。
 ちなみに自分が食べたのはパエリヤ+クリームコロッケ+ヨーグルト。
 「シエスタ」は有名な文化だけど、「寝る」ことが先に来るのではなく、あれだけ食べて飲むから眠くなるのではないかと。
 流石に酒は飲まなかったけど、あれだけガッツリ食べたら誰だって眠くなるわ。注目すべきは食文化の方な気がした。
 朝は8時〜9時頃に出勤し、昼前にオヤツを食べ、14時頃にランチ。昼寝を挟んで夜まで働き、夕食は9時頃取る。
 レストランも8時半位にならないと開店しない。
 ほとんど1日中何かしら食べている民族というのはお客さんの弁。

4.バイクが多い
 雨が少ないので、バイク文化が発達しているらしい。町中至る所にバイク、バイク、バイク。
 日本のスクーター位のものが、通勤の足として使われている模様。道端にも無数に止まってた。
 でもバイクは日本製が多かった。ホンダとかヤマハとか。そこは車と違うところ。
 ちなみにベトナムではバイク自体のことを「ホンダ」と呼ぶらしい。
 自転車、自動車、電車と同じ並びに「ホンダ」(笑)本田宗一郎は偉大なり。

 ヤマハのホンダ」 という、日本人が聞いたら意味不明なやり取りが成り立つ世界。

5.スペイン語を正式に習うのは小学校高学年になってから
 バルセロナの属するカタルーニャ州で、幼少期に覚えるのは「カタルーニャ語」。
 国の公用語として規定されている言語を学ぶのはかなり遅いとのこと。
 全然異なる言語というわけではないが、日本で言うと標準語と沖縄弁位の差はあるらしい。
 カタルーニャの独立思想は根強く、今でも度々運動が起こるほど。
 「俺はスペイン人ではなく、カタルーニャ人だ」という人も多いと聞く。
 カタルーニャのクラブであるFCバルセロナと、「王室のクラブ」レアル・マドリードとの対戦(エル・クラシコ)は、
 政治の代理戦争としての意味合いも色濃く、色々な意味で熱く盛り上がる試合となる。
 特に、カタルーニャ語を禁止するなど、カタルーニャ地方に対して厳しい政策を取った
 独裁者フランコがレアルを寵愛(政治的に利用するため)していたため、近年はその対抗意識がより高まったとされている。

6.英語を話せる人が少ない
 レストランや買い物でレジに行っても、最初に英語で話しかけられることは稀。
 普通にスペイン語カタルーニャ語?)で話される。わからんって。
 明らかに現地人ではないのに躊躇なく現地語で話されるのは、図々しいのか、
 観光地の中心から離れているから住民だと思われているのか…。
 レストランで、「これはどんな料理?何が入ってるの?」って英語で聞いたら、
 
 「Ah…Some…□★▽◎※〜」

 …Someだけかい!!

 という体たらく。開き直ってスペイン語にしやがった(笑)

 ただ、発音はローマ字読みではっきりしているので、聞きやすくはある。
 電車等に乗ってても、目的の駅に着いたことはわかりそうな気がする。

7.世界トップクラスの失業率
 失業率は20%を超え、経済不振は深刻。ギリシャの次はイタリアかスペインと言われている。
 その影響か、スリやひったくりが非常に多く、バックパックは危険とのこと。
 ん〜リュックスタイルの通勤バッグしか持ってないな…。どうするか。お腹側に担ぐかな。
 ただ、もう一つの理由として、生活保護がとても手厚いということもあるらしい。
 働いていた頃と同じくらいの収入が保証されるというような噂。

8.夜遅くなると酒が買えない
 仕事後、夕食を食べ、ホテルに帰る前にスーパーに寄ったら(11時半位)、ビールが買えなかった。
 「23:00〜8:00はお酒は買えません」の看板を指さされてレジで取り上げられた。
 なんで?夜酔っ払いが暴れると困るから?

9.ハム大好き
 ホテルのビュッフェスタイルの朝食に行ったら、料理の大半がハム。5種類位あった。全部別の皿。
 あとは生のトマトとチーズとパン。コーンフレークもあったか。そしてフルーツなどのデザート系。
 これを毎日は…ちょっときついんじゃないだろうか。

10.雨に弱い
 年間雨量が非常に少ないので、ひとたびまとまった雨が降ると、都市機能がマヒするらしい。
 ちょっと降るだけでも電車が止まったり、ネットが遅くなったり。
 家も雨対策がされてないから、雨漏りしたり、ひどいのになると雨の重みで屋根が潰れた人(日本人)もいたとか。
 日本人が住むようなレベルの家でそれは凄いなと。


…とまあとりあえずザッと10ポイントほど。
初めての国なので、全部が新鮮で刺激的。その直感が薄れないうちにアウトプットしておきたいところ。
明日以降も「ここが変だよスパニッシュ」をどんどん書いていきます。


写真は街中に突然現れた「卓球台」。誰もプレイはしていなかったけど。
何故街のど真ん中に卓球台なのか…。


明日乗り切ればお休みの予定なので、頑張って乗り切って観光に行こう!!

ではでは。