【出張】 ラスパルマス その4

今日は休日出勤。いつも通り中庭のブュッフェ会場で朝食を摂る。アラブ系の人が多い感じ。石油で儲けたのかな。

今日もスカッと晴れて、そして暑い。もう半袖でも十分いけるレベル。
一応仕事だからシャツとジャケットは着てるけど。歩くと汗ばむ位。


今日は比較的業務が難航し、色々と疲れた一日だった。

昼食は海辺のショッピングセンターに行き、中華のバイキング。
バイキングといっても普通の料理を取るだけでなく、肉や魚や野菜など、好きな食材を鉄板焼や炒め物にしてくれるコーナーもある。

品数はかなり充実していて、目移りしてしまうほど。

目の前で調理してくれるし、炒め物のソースも自分で選べるので、なかなか良いサービスだと思った。


そしてデザートコーナーにはこれ!


何だかわかりますか?


これは チョコレートの噴水


塔のてっぺんから絶え間なくチョコレートが流れ出ていて、それをクッキーやマシュマロにつけて食べる。
チョコレートフォンデュ」と言われるもの。

ただし、この噴水に直接つけるのはNGで、おたまのようなもので自分の器にすくってつける。
一人お客さんが直接やろうとして怒られていた。

これで一人14ユーロ位(平日は12ユーロ位)なので、かなりお得と言える。実際かなりの混雑っぷりだった。


午後も業務のドタバタは続き、終了は22時半位になってしまった。

それでも食事の心配をしなくてよいのがこの国のいいところ☆


ホテル近くのレストランへ23時頃入店。その時間でもほぼ満席状態。むしろ自分達より後にも普通に客が来ていた。

入ってすぐに目に入ったのは、お客と思われるカジュアルな服装の男性が店内の奥から手前に歩いてくる姿。
窓際にも席があるから、そこのお客だろう。


…とそこへ 不意打ちの一言!!



「いらっしゃいませ」



…店員かよ!! と、メンバーの誰もが突っ込みたくなる気持ちをグッとこらえつつ案内された席へ。


スペインでは、レストランのオーナーが何故か私服で店内をウロチョロしてたりする。普通の店員はちゃんと制服着てるのに…
客と全く区別がつかず、紛らわしいことこの上ない。


そしてメニュー(お品書き)をもらう。最初は何故かスペイン語メニューだったので英語版に交換。
不意打ちオーナーに人数を伝えるとき、「クワトロ」とカッコよくスペイン語で答えてしまったのがよくなかったか。


メニューの表紙をめくると、

"This is not a MENU."

の文字。

「?」と一瞬思ったが、こちとらスペイン生活のベテランである。決して慌てず、
「ほう。これはセットメニューではなく単品のメニューなのだな」と当然のごとく理解しページをめくる。
流石はベテラン。これしきのことでは全く動じない。



そして次のページに書かれていたのは、




"This is a PASSION." (これは情熱です)







…情熱キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!





「これはメニューではなく情熱です。」 という衝撃的な告白。


なるほど、深夜に満員になるレストランだけのことはある。このベテランを欺くとは只者ではないな。
我々は料理ではなくシェフの情熱を選んでいるのだ。畏れ多い。


その「情熱」の中から"TacuTacu"というローカルフードをチョイス。やはり情熱を感じるには地元民のソウルフードを食すのが一番だろう。

ご飯と豆の粉を合わせて炊いたような料理で、独特の触感。味は悪くない。


こうしてたっぷりとシェフの情熱を味わい、鋭気を養うことができた。
これを無駄にすることなく明日も頑張ろう。



ではでは





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